1 チームイワサキ、今年はまぁ…。紆余曲折だらけ(涙)。 思うように思ったように、狙ったところに一度で着地出来ないのです。 あれあれ、チョットチョット・・・。が~ん。トホホ・・・。 こんなことばっかりで。 ちっとも前に進めず、三歩進んで二歩下がり。 おぉぉ。でも一歩は進んでいたか(笑)。 ただ、26年もやっていると。 アカーン!と思ったら直ぐ、修正の舵をきるコトが出来るようになりまして。 意地を張って固執しすぎるのは、織物制作には危険なことも多々。 底なし沼から脱出するのはもっと大変だから。 途中で予定変更、方向転換をして向かっている取り組みの一つがこちら。 ![]() 本当は、タテ糸にこの生糸に赤城の節糸を経てて。昼夜織りを考えていたクニヒサ。 木枠に巻き始めた節糸があまりにも節が凄くて。引っ掛かるコト間違いなしな不安が。 整経を始めてからその不安は早くも的中。 「これは撤収でしょう。」私。 「やっぱり・・・ですかね。」クニヒサ。 お宝級の節糸は、次回もう一度使い方をもっと考えて必ず使うとして。 今回は生糸のほうで。 「山形斜文の八寸の、新しいバージョン作りませんか?」私。 「あ!そうきます?なるほど。」クニヒサ。 そこからクニヒサの試行錯誤がまた始まりまして・・・。 生まれてきたのがこの、チョロギのような紋様の薄手のタイプの八寸帯地。 これなら御柱太織りシリーズのようなヘヴィーウェイトな着尺にも良さそうです。 ただ、初めの一歩は確実に。 いろんな試練も付いてきて・・・。 かなり苦戦をしながら一歩一歩。 寿の文字のようなチョロギ。おせち料理にちょこんと入ってるカワイイ存在。 それが数珠つなぎのようにいっぱい! たくさんの『寿』で、失敗続きのiwasakiに今度こそ!百点満点の着地となりますように。。。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2018-09-25 23:45
| 着尺・帯
お彼岸のころともなると渋茶の美味しい季節。 私(エツコ)の酒飲みだった父は、何にでもかこつけて♪酒が飲める飲めるぞ酒が飲めるぞ~♪と いつも酔っぱらっておりましたが(笑)。 下戸の我が家にはアルコールはありませんので、写真の父に季節の(!?)最中を。 蔵前のiwasaki工房は、かつての蔵前国技館のすぐ近く。現在その跡地は都の下水道処理施設と 「蔵前水の館」という建物がありますが、その脇の蔵前橋を渡れば墨田区。 両国あたりまでは楽しいお散歩コース。途中、この辺りでは大きめのスーパーもありまして、 よく若いお相撲さんたちにも出会える、びんつけ油の香りがクニヒサには懐かしい街でもあります。 そんな両国散歩で出会ったのが「半生菓子司・とし田」さんのその名も「両国力士最中」。 まあるい土俵の中にお相撲さんが可愛いです。しっかりとした粒あんがぎっしり。力持ちになれそう。 こちらのとし田さん、季節の生菓子や半生菓子、そして「すもうねこどらやき」も可愛くて美味しい一品。 そちらは、はすまるさんの「すもうねこ」が焼き印で描かれています。 さすがお相撲の街、両国です。 美味しいちゃんこ鍋屋さんもひしめく両国。あぁぁ。これからの季節はたまりません。。。 ![]() 先日の『小さな増孝商店』に来て下さった、日本刺繍の飯島桃子さんからお住まいの東村山の差し入れが。 「地元の和菓子屋さんでこんな最中があったんですよ~。 でも私はこの千体地蔵のある、正福寺の地蔵堂には行ったこと無いんですけどね~(笑)」 東村山の「御菓子司・清水屋」さんの栞によると・・その地蔵堂は、都内唯一の木造国宝建造物だそうで。 一木造りの小さなお地蔵様が祀られているそうなのですが、祈願する人はこれを一体借りて持ち帰り、願い が叶うともう一体添えて奉納したそうで・・・いつしか千体と呼ばれるほどたくさんになったと。 そんな郷土の誇りも込めてつくられているそうで。 しっとりとした粒あんに求肥の入った、カタチは四角だけど、こちらもまあるい優しさあふれるお味です。 飯島さんには以前にも。 東村山といえば(!?)の「だいじょうぶだァー最中」などユニークな一品をセレクトくださって! 飯島さん、ごちそうさまでした。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2018-09-20 22:45
| 最中
秋らしい陽気になって、織り半襟もざっくり規格で新登場です(笑)。 外は雨交じりでも・・・湯通しは屋内作業ですので、最新の御柱太織り着尺と半襟も。 来月に。 お世話になっている、染織こうげい・神戸店さんでの展覧会が控えておりまして。 こうげいさんでは毎年発表させていただいているので、キモチとしては昨年から準備しているつもり なのだけど。 うむうむうむ。。。 あれあれあれ。。。 一年って、あまりにも。あっという間に過ぎ去ってしまいまして。 こうげいさんの浜松店さんと、神戸店さんとで季節も違うし内容も変えたい!とも思って。 ご注文で頂いた仕事を進めさせて頂きながら・・・地味に新作(!?)を。 新作ではあるんだけど、あんまり代り映えしないのがiwasakiの芸風なものだから(笑)・・・。 おぉっ!!と目を引く新作はまだ出来ていないかもかも。 クニヒサとの作戦会議は、今朝湯通ししたこの織り半襟を干しながら。 「やっぱり。新しい八寸の企画やってみますか!」クニヒサ。 「シリーズ化させるには、第一弾の色味って大事だったりするのよねぇ。」私。 ガラス越しに見たことあるような男性が通ったような・・・? 「うわっ!!ビックリした~!」クニヒサ。 「えぇっ!?」私。 「お二人ともビックリしすぎですよ(笑)。」 笑いながらひょいとやって来てくれたのは、染織こうげいの社長さんでした。 「コレ、知ってます?」 セブンイレブンの袋から取り出したのは、生キャラメルならぬ生ミルキー。 お口です~っと溶けてしまうママの味に浸りながら・・・。 社長さん帰られた後も、次に機に掛かる糸を準備しながらアタマの中は新企画を。 まだ社長さんには話せなかったけど。もう少し頭を整理して・・間に合うとイイんだけどなぁ。。。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2018-09-14 22:40
| 工程
たった三日間限りの、とっても狭いスペースの、小さな増孝商店でしたが。 お出で下さった皆々様・・・心より感謝しております。。。 ありがとうございました。 一越しの糸のチカラを信じて。 なんてことのない、だけどありそうでない、少量生産だからこそ作れる自家織物的な。 不確かで、微妙で、揺らぎがあって。 不完全かもしれないけれど、堅牢で、健康的で。 そんなiwasakiの織物の足りない部分を、ユーザーさんに愛して頂いているだと実感した 幸せな三日間でもありました。 作り手の仕事に使い手の愛が加算されて10にも、または合わせる帯であったりキモノによって 12にも13にもなったら・・・!そのモノは、本当に幸せだと思うのです。 そんな幸せな織物たちを、作り出せる幸せを噛みしめて。 また明日から織り進めたいと思います! ![]() ![]() 今日ご主人と、1歳のお子さんと3人でお出で下さったYさま。 銀河絹の山形斜文の半巾帯を締めてくださって。なんと着付けはご主人がされるそうで。 藍の絞りの爽やかなお着物に舞い降りた蝶々のようでした。ありがとうございます!! ▲
by senshoku-iwasaki
| 2018-09-09 23:10
| 増孝商店 KM
本日より9日までの三日間のみですが。。。久々の営業です。 怪しい空模様にもかかわらず、お出かけ頂きましたお客様ありがとうございます!! ブログをご覧になっていてお出で下さったという方や、すぐご近所にお勤めで以前から気になって・・・ という方々もありまして。 ありがたいやら恥ずかしいやら・・・。 いつもとは違う、汗だくのiwasaki夫婦です(笑)。 ![]() 明日、明後日と、こんな感じで・・・。 小さな小さな増孝商店ですが、織物力はたっぷり織り込んで。(・・・つもり笑) iwasakiの仕事をご覧いただけましたら嬉しいです。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2018-09-07 22:25
| 増孝商店 KM
切れ端のような水色は、神戸のRさまの杉綾織りの着尺のタテ糸になります。 昨日の大型台風は、神戸・大阪にも大きな被害をもたらして。 お世話になっている染織こうげい・神戸店さん、Rさまはじめお客様や皆さまのことを・・・ 思いめぐらしながら、ニュースを見ながらそわそわ。 富士宮市の一時間の最大降水量が120ミリを超えたと聞けば、南部町の家も心配になり。。。 そんな曇り気分を吹き飛ばすかのように・・・昨日クニヒサが染め始めたのがこの水色。 今朝のり付けをしまして。 ぐんぐんとお天気の回復とともに乾きはじめまして・・・。 パンパンと、カセをさばくクニヒサも大忙し(笑)。 あっという間にパラリとキレイに乾きあがりまして。 昨日の大嵐は何だったのと、憎らしいほどの青空に。。。 ![]() 昭和製のゼンマイと呼ばれる糸巻きで、ぐるぐると一度木枠に巻き上げまして。 ここからは手動で、回転数で長さを確認しながらクニヒサが巻き返すのですが。 それがガラガラと。 この機械よりよっぽどうるさいので、別の作業中の私・・考え事も出来ません(笑)。 Rさまの杉綾織りの着尺。 この青空をタテに、ヨコには淡いグレーの予定です。 今日のお天気のように、被災された全ての方々にどうか一日もはやく青空が戻りますように。
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by senshoku-iwasaki
| 2018-09-05 23:37
| 工程
以前制作した杉綾織りの『砂とラピス』をご覧になられたお客様から・・・。 「この色合いで地紋のタイプに出来ますか?」とのリクエストを頂きまして。 Sさまの地紋版『砂とラピス』制作中です。。。 写真ではわかりにくいのですが。タテは明るめの紺、ラピスブルーでして。 ヨコはつむぎ糸で、ちょうど・・ラブラドールとゴールデンレトリバーの中間のような!?砂色です。 ![]() ニュアンスは似ているのですが。 地紋のシリーズは平織りですので、杉綾のときとはまた違う表情になります。 それとヨコ糸が太い細いあるつむぎ糸なので、越し数で丸を作るのですがそれが不均一になるところも。 織物の面白さはこういうところかもしれません・・・。 タテヨコともに生糸を用いれば、キッチリと上等な織物に。 こうしてヨコにつむぎ糸や、座繰りの玉糸を使うと揺らぎが生まれて不完全なところが愛おしいのです。 私(エツコ)の個人的な好みでいうと、圧倒的に後者でして。 このヨコにつむぎ糸を使ったSさまの着尺も。 私が取り掛かっているKさまの黒っぽい杉綾織りの羽尺も、赤城の座繰り玉糸がヨコなので。 どちらも無地っぽいんだけど、あぁ愛おしい(笑)織物力にあふれております。 地紋のシリーズは、ヨコ糸の越し数を数えながら織るので無口になります(笑)。 黒くて糸が見えにくいKさまの杉綾も、無口になります。 今週末の金・土・日は、小さな増孝商店の営業日ですから、せめて私のほうだけでも織り上げて。 織り途中でも機から立ち上がれる(!?)織り半襟のタテ糸が、隣りの機にセットされまして。。。 「早くしてね」クニヒサからの無言の圧が・・・。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2018-09-03 22:51
| 着尺・帯
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