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新しい地紋のある無地着尺は、翡翠のような青磁色です。
写真ではとても分かりにくいのですが・・・。
タテの生糸は少ーし緑がかったライトグレー、
ヨコには宮坂製糸さんの横挽き座繰り玉糸を、青磁色に染めて。
生地が揺らぐと・・・。地紋の丸と、グレーのような翡翠のような玉虫色も揺らぎます。
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地紋のシリーズは、一越ずつ越し数を数えながら織るので無口になります。
10越し10越し8越し8越し6越し4越し6越し・・・。
こういう時に電話が鳴ると、キリのいいところで出ることは出来ますが。
しゃべり掛けられると一番困っちゃいます。クニヒサなら当然(!?)無視しますが(笑)。
容赦ないのは年寄りたちで(涙)。
特に母(笑)。
息子(クニヒサ)に話してくれと心で思うものの。なんでか自分の息子はスルーして
ヨメのところまでお構いなしにしゃべりながら突進してくるものだから(笑)。
彼女が買い物からそろそろ帰ってくる頃だったり、夕方階段から降りてくる気配を察しては
区切りのいい箇所で止めて、糸巻きをして待機出来るようになりまして。
相撲中継があった先週は、夕刊を取りがてら母が降りてくる時間は早い時間。
何かとやって来る(笑)、隣りの小父さん(御年89歳)は歩くより自転車のほうが楽のようで。
降りるのはつらいから、用があると外で自転車のベルをチンチン鳴らします。
4時くらいだとせっかちにチンチンチン・・・!と連打
ハイハイ。小父さんも相撲中継大事だものね・・・。

初場所も終わったので、両年寄りの時間帯も変わりました(笑)。
そういえば。
今場所優勝の玉鷲関のまわしもこんな色だったような・・・。



by senshoku-iwasaki | 2019-01-29 21:32 | 着尺・帯
菓匠花見の三越限定「雷音最中」。
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「三越オリジナルのライオンの最中ご存知でした?」とKさまがくださった最中は!
あのスフィンクスのようなライオン像のカタチ。
「そんな限定アイテムあったんですか?」クニヒサとほぼ同時にハモリながら私(笑)。

三越のライオンを模って、というのは分かるんだけど。
最中で、というのが今の時代かなり硬派かと。
最中好きの私(エツコ)みたいな人は、たぶん少数派じゃないかなぁ・・・とか
余計なことを考えたりしたものの。あ、菓匠花見さんって、まん丸のカワイイお菓子「白鷺宝」のお店。
餡の美味しい菓匠花見さんの、それも三越限定!私の期待値は上がります。。

3色のライオンたち。
三色最中というと、大抵は白が漉し餡で赤が白餡で茶が粒餡・・というのがお約束だったりしますが。
この雷音最中は違いました。
白も茶も大粒の美味しい小豆餡(粒餡)なのですが、食味が全然違うのです。
それは皮(種)の違いでした!
このライオン型の皮(種)は、かなり厚めでしっかりしていまして。
香ばしいお餅を感じる茶皮と、上品な白皮では同じ餡でも全く別モノに感じます。
紅皮は、これまた美味しい隠元豆が粒々の、お豆の白餡。
さすが百獣の王、ライオンです。
雷音最中、スゴイです。特に最中好きではないという方でも最中の概念が変わるかも。
Kさま、おご馳走様でした。



by senshoku-iwasaki | 2019-01-26 21:48 | 最中
次作のhands,hands,handsの、まわたつむぎもしています。
hands,hands,handsは、iwasakiのラインナップの中でも最も自家織物色の強い着尺のひとつ。

どうってことない?いやいや、実はどうってことある、ぼやーんと感ある・・・
絣では出ない奥行きのある色味は、こうしてまわたを何色かに染めてからミックスして手つむぎして。
独特のマーブル糸には、今年は金茶が光ります。

今年のiwasakiの隠れ(!?)テーマはゴールド。
2020東京オリンピックも近づいて。
ココロにゴールドを。懸命に生きている全ての人に金メダルを。
iwasaki夫婦がこの世に出てくる5年前に行われた1964東京オリンピック。
ちょうどその頃でしょうか。糸味たっぷり、節糸系紬の黄金時代も。

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この半世紀でどれだけ時代が変わっても。
世界中にどれだけ同じモノが溢れてても。
iwasakiは古今東西、妄想の瞬間移動を繰り返しながら・・・今だからこそ作れる、昔っぽい黄金時代
の手織物を彷彿とさせる、できたらそれ以上の唯一無二の手織物を目指して。
もちろん(妄想の中では)首から金メダルをぶら下げて(笑)。

糸つむぎはまだまだこれからも続きます。
今この時この瞬間、地球広しといえども・・・。この原始的な久米島式まわたつむぎ台を使って、こんな
マーブル絹糸を手つむぎしているのは私(エツコ)だけかもしれない・・・とか思いながら。
材料の糸が出来るまでにもえらく時間をかけて、hands,hands,handsはえらくどうってことない(笑)
金メダル級の(!?)地味な紬着尺になる予定です。。。








by senshoku-iwasaki | 2019-01-23 22:12 | 工程
年に数回のiwasakiのshop『小さな増孝商店』お陰様で終了いたしました。
まったくの不定期オープンで、しかも3日間のみ・・・の僅かな時間でしたが。
お出でいただきました皆さま、心より御礼申し上げます。
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なんせ狭いスペースですので、「皆さまお誘い合わせてお越しください!」とか・・・。
とても言えない(笑)『小さな増孝商店』。ご案内状も作れずに、告知もこのブログのみでしたが。。。
次回は6月頃を予定しております。
おひとりさま大歓迎の『小さな増孝商店』、今後ともよろしくお願いいたします!!

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全身iwasaki尽くしでお越し下さったKさま。
「今日は北風が強くって、岩崎さんの着物はあきらめたの。」
お召しのダッフルコート地は、iwasakiが織ったもので。首元にはiwasaki定番の楊柳のストール。
真田紐のように・・タテ糸の密度を経てた部分の縞がアクセントになっておりまして。
このダッフルもですが、ストールも制作してから随分と久しいのですけれど。
とてもきれいにお使い頂いている様子で。。。本当に嬉しいです!
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前はこんな感じ。iwasakiの裂き織りバッグ『フタタビノフクロ』も、一番最初のプロトタイプ
革手バージョンを。これまた丁寧にお使いくださって・・・。感激です。
コートや『フタタビノフクロ』シリーズを一緒に制作してきたサカタが体調不良の為・・・
あまり制作することが出来なくなってしまって。コートなどのekkaは、現在お休み中ですが。
『フタタビノフクロ』はこれからも。
少しずつ生まれる予定ですので、またそのときにはブログにアップしたいと思います。

私(エツコ)の好きな和菓子屋さんの代々の教訓に「-見栄を張らず、意地を張らず、欲張らずー」
という言葉がありまして・・・。iwasakiも常にそれを心がけているのですが更に「無理をせず」
ゆるゆると、織りも『小さな増孝商店』も続けてゆこうと思っております。

ありがとうございました。



by senshoku-iwasaki | 2019-01-20 18:55 | 増孝商店 KM
クニヒサが取り掛かっているのは・・・。
ちょっぴり懐かしい、70年代に見たことあるようなストライプの半巾帯です。
これに似た『色硝子』シリーズ、今までは山形斜文で織っておりましたが。
今回は同じような綾織りですが、杉綾です。
どう違うって、大して違わない(笑)。
切り返したときに出来る菱の山がピタッと一致するのが山形斜文で、ずれるのが杉綾。
どっちがいいも無いのですけれど、たぶんクニヒサの今回の気分が杉綾かと。。。
今週末の『小さな増孝商店』に間に合いそうです。
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これに掛かりながら先週末は、南部町の家の集落のお神楽で。
南部町内でもお神楽が残っているのは、とうとう2集落だけになってしまったそうで。
東京に戻る際、お神楽メンバーからも脱退のつもりだったクニヒサだけど・・・。
「家を残すなら、小正月くらいこっちに帰ってきなよ。そんで一緒にやろうや。」と言っていただいて。
お正月にすっかり仕事が滞ってしまった(涙)私(エツコ)に、風邪気味の娘、部活の息子は同行できま
せんでしたが。クニヒサはひとりレンタカーで山梨へ。。。

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「今回は行けないので(お料理とかも出来ないので・・)舞ってもらうのも大変だから獅子には
お口パクパクしてもらうだけでイイからね。」私の希望通りパクパクしてもらったそうで。
ウチの土間で一休みの獅子ちゃん。
この地区の獅子は女の子の獅子だそうで。舞いも女形だからかちょっとカワイイ動作なのです。
なんだけど。
「『最近随分と髪が薄くなっちまって・・・。増毛してもらったほうがいいよなぁ。。』なんて話
をみんなしてましたよ。」クニヒサ。
髪の悩みは、クニヒサも含めたお神楽メンバーだけじゃなくて(笑)、獅子もでしたか。

今年も。
蔵前工房は、お向かいの第六天榊神社のお札で。
南部町市小路の家は、お神楽で。しっかり(!?)悪除けして頂いて。
良い一年を過ごすことが出来そうです。。。





by senshoku-iwasaki | 2019-01-16 18:05 | 着尺・帯
1月の小さな増孝商店のお知らせ。
昨年の9月以来の、iwasakiの工房shop「小さな増孝商店」。
来週18(金)・19(土)・20(日)の3日間openいたします。

狭い工房内ですので、数人でいっぱいになるようなスペースですが。。。
最新作や、これから取り掛かるためセットしかけているものや、木枠に巻き始めた糸たち・・・。
現在進行形のiwasakiも感じて頂けましたら幸いです。
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写真は、先日機から下したばかりのショール『sunrise』。
昨年末から今年にかけての日の出です。

たくさんの色で作る「大きな色」は複雑な色。
それは目には見えない時間の色であったり、心の色のようにも。
一刻一刻の時の色のように、心の動きのように一越一越少しずつ変化してゆきます。

平成がもうすぐ終わろうとしています。
そういえば昭和から平成に移る頃、私(エツコ)は郡上で織物を勉強していました。
いつか誰かの心を動かすような織物が作りたいと思っていました。
それは「キレイね~!」なのかなぁ?「ステキね~!」なのかなぁ?「スゴイね~!」なのかなぁ・・?
あれから30年。
不器用だからやめることも出来ずに(笑)。バカだからずっと同じコトを繰り返し考えて。
あぁ、なるほど。
最近ようやく気がつきまして。
キレイだけでもステキだけでもスゴイだけでも違うのかも・・・。
ジョンレノンの「LOVE」が急に聴きたくなりました。

30年かかって少しずつ変化するiwasakiの色。
小さな増孝商店でチョットだけ感じて頂けたら嬉しいです。





by senshoku-iwasaki | 2019-01-11 23:20 | 展示会・お知らせ
昨年末の最中納めは意匠系。六花亭の「ひとつ鍋」と亀屋の「招福もなか」。
暮れの同じ日に蔵前工房で打合せが2件ありまして・・・。
1件目は2月20日~26日に予定の、新宿伊勢丹でのグループ展について。
2件目はNさまよりリクエスト頂いている、グレーの無地の吉野格子のお色味についてで。

1件目は伊勢丹の担当者の方が3名様と、コラボ出品する日本刺繍の飯島桃子さん。それからリーダーの
アトリエkinamiの久保紀波さんにiwasaki夫婦。
狭い工房内でひしめきながら(笑)の打合せとなりましたが。
制作工程の一つ、整経作業を動画撮影したりして。会場でのショートムービーとなるそうです。
伊勢丹7階・特選呉服のスペースでのグループ展、今回のテーマは『花』です。
iwasakiの帯地に、飯島さんに刺してもらう『花』は何でしょう?まだヒミツです(笑)。
久保紀波さんは『日本の夏じたく』展のリーダーでもあるので、今年の夏じたくの打合せも。

その久保紀波さんから頂いてしまった最中は、なんとお鍋です!
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立体的な意匠系。
皮(種)が同じカタチで合わせた中に餡が入っているのが最中のイメージだったので、鍋型は新鮮です。
蓋を開けることは出来ませんでしたが、中には小さなお餅が二つとたっぷりあんこ。
餡は、小倉と白あんとこしあんの3種。
餡、種、求肥のお餅が一体化してとても美味しいです。
さすが六花亭、チョコレートやマルセイバターサンドを代表するマルセイシリーズだけじゃない
こんな銘菓もあったのかぁ~。
たしかに、小豆も手亡豆も大福豆も。北海道は産地だもの。美味しい訳だと納得。


2件目のNさまは、『日本の夏じたく』展の初期の頃よりのお客様のおひとりで。
アトリエkinamiさんのお客様でもあり、飯島桃子さんのお客様でもあり、iwasaki織物のユーザーさま
でもありまして。「午後にお見えになるんですよー」なんてお話しをしたら、久保さんも飯島さんも
「あら、お目にかかりたいわ~」。「でもお時間はわからないので・・。」とかお話ししながら駅まで
歩いていたら浅草橋駅のほうからやって来たNさまとバッタリ!
凄いタイミングでお会いすることが出来てビックリ。


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Nさまは豪徳寺のお近くにお住まい。
豪徳寺といえば招き猫。
こちら亀屋さんの招福もなかは以前にも頂いたことがありまして、ブログ登場は2回目です。
いつ見てもカワイイ。
3色は白がこしあん、赤が白あん、茶が粒あんです。
そういえばこの招き猫型も。(お鍋ほど違いませんが)前と後ろは違うカタチ。
珍しい系の意匠系が同じ日にやってきました。
後ろにいる木彫りの招き猫は、彫刻屋近正さんの「まねきん猫」。やはり昨年12月の近正さんの
展覧会でわけて頂いたもので、普段は工房入り口に鎮座しております。
招福まねき。
昨年末は縁起の良さそうなこの招き猫に、キモチひとつのひとつ鍋で温かい最中納めでした。
久保さん、Nさま、ご馳走さまでした!!

さて。
私(エツコ)のお腹(の周り!?)には小さな最中の神様たちが居残って(笑)。
今年もきっとたくさんの福を招いてくれそうです。私はまたひと回り大きくなりそう(笑)。





by senshoku-iwasaki | 2019-01-05 23:43 | 最中
2019 明けましておめでとうございます
関東は穏やかな晴天続きの年越しで。
ここ数年・・・南部町の六地蔵公園から隣保の方々と毎年拝んでいた初日の出が懐かしいです。

代わりに、と言ってはなんか不思議ですが。
初めて母と岩崎の甥っ子たちを迎える側になり・・・暮れの買い出しやら新年の支度やら(笑)。
私(エツコ)は機に向かう夢は叶いませんでしたが、クニヒサのほうは大晦日も元旦も。
合間合間に織り進めておりまして・・・それを羨ましく思うのは、やっぱり。
もう自分たちにはコレしか出来ないからのだとつくづく痛感しておりまして。

人生100年時代といわれても。
眼や手や足に頭が、いつまで機能するのかワカラナイから。
正常なうちは一越でも織り進めたい、幾度となく繰り返してもまだある日々の発見に触れたくて。

会うたびに大人になってゆく甥っ子たち、いつの間にか年とっていく自分たちに兄弟姉妹に母。
あらあらこれも。
まるで織物のようだわとあらためて再発見。

出来上がるまでに手間と時間のかかる手織物には、どうしてもココロが宿ってしまいます。
特にiwasakiの目指すイイ感じの自家織物は、「日常とどっぷりリンクしている感」こそのモノでして。
日常が幸せでないと、iwasaki的にサイコーのモノは作れませんから(笑)。
今年も。
ココロハレバレ。HAPPYなiwasaki織物を目指します!

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


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by senshoku-iwasaki | 2019-01-02 12:27 | 岩崎のある日