1 土曜日には隅田川花火大会が。 昨年は、婦人部の一番年上のお姉さんに厩橋近くのマンションの屋上の特等席に誘われて。 クニヒサも一緒に眺めた隅田の花火でしたが。 今年初めに体調を崩したお姉さん、今年は大好きな盆踊りにも参加出来ずご一緒できず残念。 私(エツコ)の実家の母と同い年だからなぁ。。。 今年クニヒサは、町会の『隅田川花火大会自主警備委員』というお役目を頂きまして。 腕章と帽子を着けて、主に道案内とか入場禁止付近に立ったり・・・だとか。 昼間はシャッターを半分締めた状態で。いつも通り仕事をしていましたが。 ぞろぞろと歩く人々が、お昼頃からどんどん人が増えてきて。 夕方にはなんだかとっても賑やかに。 この人の波を見たら、ナカナカ外に出る気もなくなりまして・・・。 高2息子と部屋から・・蔵前警察署のビルからチラッとだけ見える花火を眺めて。 スマホに目を落とした息子、インスタ画面を私に見せて。 「あれっ!?ココって、このビルって?」 「あ、近くじゃない?たぶん、2丁目の税務署じゃない?にしてもスゴイ人混みね。」私 「だよねー。おおっ!みんなのマドンナMさんがご近所におるぅ~!!」 「あら、ジュースでも持って行って来たら?」私 「そんなキモチ悪っ!って思われるよーなコトは出来ませんわ。。。 ボク、人畜無害キャラですのん。そういえば明日は部活休みなんで、 野郎だらけでよみうりランドのプールです。」 「あらあら、哀しい高2の夏休みですわねー」私。 翌朝はこれまた町会のお掃除。 『大江戸清掃隊』クニヒサは蔵前1丁目隊長を任命されてます(笑)。 雨なら中止になっており、朝7時半の段階でかなりの雨だったのだけど。 町会長さんは頑としてやる気。結局決行。(隊長の権限何もなく・笑)。 雨の中参加の有志の方々と、ごみ拾いをしたのですが。 思いのほかポイ捨てされたゴミの数は少なく。花火のお客さんのマナーの良さに驚きました! 7月最終週末も。 無事⁉お役目も果たせまして、とりあえずホッとしたiwasaki夫婦。 今日も仕事をしていると、久々に現れた『糸爺』。私の妄想の神様(・・なのかなぁ?) 「人柄は濃くなる一方で、薄まったり褪せたりはせんでぇー」 あぁ。それで年寄りはみんな頑固なのね・・・トホホ。。 長い梅雨も明けたことだし。 明日は実家の頑固に会って、きっとカビ臭くなった家のお掃除をしてくるか! ▲
by senshoku-iwasaki
| 2019-07-29 22:36
| 工房周辺
先日経てたグレーストライプの広幅は、ヨコに細いエキストラファインウールを入れて。 チクチクしない肌触りの良い、軽量の絹と毛のショールブランケットととして・・・ クニヒサ、シックな6枚を織り上げました。 その前に私(エツコ)がグリーンストライプでカラフルな4枚を織りましたので、 これから房をヨリヨリして、湯通しをして・・・仕上がりまでにはまだ手が要ります。。。 ![]() 平織りの中に綾織りが入るこのタイプ、肌触り抜群のエキストラファインウールがたくさん 入るので。織り進みが悪く、こう見えて(!?)制作には時間がかかりまして。 毎年はナカナカ揃えられないのが、絹と毛の交織のショール類だったりします。 iwasakiでは一年置きに、ショールやブランケットなど纏う織物にチカラを入れる年と 440シリーズのように工芸的な技法を多用した帯、着尺にチカラを注ぐ年がありまして。 正確に言うと、二人がかりで精一杯頑張っても一年では両方は出来ないというのが現実で。 時間が足りない・・・いや、作るのに時間がかかり過ぎなのは分かっているものの。。。 働き方改革というけれど。 つくる手が9時→5時、週休二日になってしまったら。 私だったら、何も作り出せないストレスできっと・・・ビョーキになってしまいそう(笑)。 今は何かと・・削がれる時間も多くて(涙)。そのぶん休日は、基本的にはありませんが。 つくる喜びは、何よりも。 私に幸福感を与えてくれているということに気づかされます。 やはり小さい頃から手指でつくる喜びを感じていたらしい・・中3の娘。 私たちと違うのは、同じ手動でも動力のある道具を使って・・織物よりも普遍的なモノを 少量生産したいと思っているそうで。単純に工業系のマシンたちがカッコイイし、それを 使いこなせたらもっとカッコイイじゃん!くらいのものかもしれません。。。 ただ本人の覚悟(!?)は大したもので。 昨日の三者面談で、何度か見学や、体験をさせてもらって行きたいと思った、高校の マシン科を第一志望にあげて。 第二希望は?との先生の問いに、 「同じ高校の同じ学科で2次募集があればもう一度受験します。なければ定時制のほうでも とも思っているのですが、これから一応工業高校の機械科も見学するつもりです。」娘 「えっ?定時制?美大付属の私立とかは考えてないの?」先生 「あ、別に絵が描きたいわけではないし、それに勉強がキライなんで。」娘 「成績は悪くないですよ。お母さんもそれでいいんですか?」先生。 「本人がよければ。」私。 「自分で一貫して『一点モノ』を作りたいわけでもなくて、小さな工場や工房で機械を 使いながらも手仕事ならでのコツとか、数をこなすことで生まれる喜びって、両親の仕事 を見ているときっとあると思うんですよ。私も近い将来は、会社の規模とかじゃなくて、 喜びのある仕事が出来たらいいなと思うんです。」娘 あらあら。 もしかしたら娘にも。 働き方改革は無いかもしれないかわりに、手のひらの神様は見え隠れしているのかも。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2019-07-25 22:52
| 纏う布・暮らしの布
「今年は『東京2020オリンピック音頭』が加わるから、練習日は必ず参加ね。」婦人部長さん。 オヨヨ。。。iwasaki家のある蔵前一丁目は、柳橋盆踊りに参加することになっておりまして。 なんでか昨年・・・お揃いの浴衣とともに婦人部に入部となってしまった(笑)、私(エツコ)。 祭りとか、歌とか踊りとか。 全然得意じゃなくて。というかホントはとっても苦手(涙)。 学生時代過ごしたのは、盆踊りのメッカ(!?)郡上八幡だったけど。 同級生がみんなして夏中、連日参加のどハマリの中・・・4日ほどでリタイヤだったのも私。 ナカナカ覚えられない天性のアタマと感の悪さといいましょうか・・・。 すぐにマスターするなんて絶対ムリだけど、ちょっとずつ疲れない程度に2年半かけて・・・ どうにか覚えた郡上節は、今でも時々脳内で流れます。。。 だからきっと、苦手ではあってもキライではないんだとも思うのだけど。 50になってまた新しい(苦手な)覚え事かぁ。。。 ![]() 柳橋は、市丸姐さんでも有名な芸者さんたちが暮らした土地でもありまして。 今はほんの僅かに面影を感じるくらいですが・・・。 昨年から参加することになったこちらの盆踊り、やはりご当地らしくてステキなのは 市丸姐さんの『三味線ブギ』や、『やなぎブギ』という曲目があることでして。 ♪ちょいとブギウギ~・・・・って、まだやっぱり。 歌詞も踊りも!ほとんど覚えてない(笑)。。。あぁぁ情けない・・・。 『東京2020オリンピック音頭』は難しくてぇ~(涙)。。。結局先週の練習でも。 昨日一昨日の本番の2日間でも覚えるコトは出来ませんで。 あ、でもちょっぴりわかりました。(ような気がします・汗) これで私の2019夏の部活は終わり、また来年!と思っていたら。 「みなさん、今年から来月のお隣の柳北の盆踊りにも蔵一も皆で参加ですのでよろしく。」部長さん。 「エツコさん、柳北踊りは曲目も多いの。難しいから練習日8月に2回ありますので参加してください。」 へ? 「目標は来年春のマロニエ祭りでの完璧な『東京2020オリンピック音頭』の披露だからねっ!」 はぃ・・。 私の部活、まだまだ続きそうです。。。 ▲
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| 2019-07-20 22:50
| 工房周辺
Kさま邸の大きなグリーンストライプから始まって。 Sさま邸のブルーストライプ。 大きくグラデーションするブロックでのストライプが新鮮で。 しつこいiwasaki(笑)、同じような広幅と細巾でグレーストライプとミックスを。 ![]() 外は連日雨。 どんより暗雲⁉いやいや、都会的な⁉モノトーンのショールブランケットになる予定です。 グリーンストライプのときに・・・ヨコ糸に肌触りの良いエキストラファインウールや、 リャマ、アルパカなどを入れまして、タテのシルクの光沢も良く。 軽くて暖かでかさばらない、良質なシルクウールの織物が出来まして。 これは、今年の秋冬のiwasakiのニューフェイスに!と、企んでおります(笑)。。。 ![]() ミックスストライプは巾32センチほど。前作のブルーストライプもこの巾でしたので。 Sさま邸の飾り布を織りあげてから、制作したのは『帯揚げにもなるストール』。 今まで『帯揚げにもなるストール』は、ギンガムチェックのような小弁慶でしたが。 この秋冬コレクション(!?)は、新しいタイプです。 このミックスも、新しい『帯揚げにもなるストール』です。 今年は。 昨年あまり作るコトの出来なかったショールや、ブランケットなどを秋冬に揃えたい と思っておりまして。 そうなると今から掛からないと。(たぶんそれでも間に合わないのだけれど・・・汗) いつものことだから慣れっこだけど。 暑い夏に真冬の織物づくりになってしまうので、暑苦しいのは覚悟の上。。。 ただ、秋冬のイメージが妄想でも湧きづらいものですが。 奇跡的に涼しいこの数日間で、暖かい織物づくりが出来てあら!幸せ。 なんかイイ感じの秋冬コレクションになりそうです。(希望を込めて・笑) ▲
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| 2019-07-14 22:52
| 纏う布・暮らしの布
日置先生は、iwasakiにとって本当に。 特に私(エツコ)にとっては人生の、心の、真の師匠といいますか・・・。 若き日に、日置先生に出会えたことが私の何よりの宝物なのです。 日置先生は、故・宗廣力三氏の右腕とも呼ばれた方で。 郡上紬創生の頃から・・・職人として宗廣先生を支えた陰の立役者ですが、私が郡上の学校で 染織を学んでいたときには既に引退をされていて。 ご自宅に押し掛けては、たくさんのことを教えて頂きました。 糸染めのこと、織りのこと、民藝のこと。。。 何を訊ねても心を尽くして応えてくれる、日置先生は当時からまるで仙人のような存在でしたが。 今思えば。あらあら丁度今の私くらいの年齢かと気づき、ビックリ! 旧道にひっそりと、埋もれそうになっている石仏を見つけては墨絵で描いたり、版木を掘ったり。 日置先生は昔から味わいのある和紙も大好きでしたから・・・。 『日本の夏じたく』で徳島の拝宮和紙の中村さんが出展されると、紙を少し分けて頂いては 日置先生に送っていたのですが。 昨年送った厚めの和紙。 「ウチに古ーい本があってな、表紙がすっかりダメになってまったもんで。 えっちゃんが送ってくれた中村さんの紙でな、揉んで、呉汁と顔料で染めて表紙替えして遊んだんじゃ。 そうしたら友達にも同じような本を頼まれてな・・。余った紙で芳名帳を作ったから、 えっちゃんたちの作品展ときに使ってもらえたらと思って・・・」と先日お電話くださって。 そして今日。 届いた包みを開けると、郡上のハムとともに出てきたのは・・・。 ![]() ![]() うわぁっ!立派な芳名帳です。。。 でも先生、こんな素敵な芳名帳・・何だか恐れ多くてもったいなくて、名前書けないかも(笑) それでも書いてくださるようなお客様はきっと。超達筆過ぎて読めないかもかも(笑) この芳名帳は。 iwasakiの縞帳にさせていただこうかな。 この歳になればめでたくもないけれど。今日は私の誕生日でした。 50歳の節目の日に。 とてつもなく手間のかかった紙たちで出来た帳面を頂きました。 これまでとこれからのiwasakiの大切なお客様や、着尺のサンプルを綴るかもしれない、まだ真っ新。 まだまだ明日もこれからも、真っ新。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2019-07-09 22:57
| いわさきのつながり
南部町にいたときに・・・。 市川大門の造園家のKさまのご依頼で、何度かご自宅の飾り布を作らせていただいた事がありました。 ご自宅にお伺いさせて頂いたときに 「iwasakiのショールやストールの感じで、この窓にかける布を」というリクエストから始まって。 直射日光の当たらない、だけどとても印象的なKさま邸の窓たちに『窓のショール』はその後も。 昨年東京へ移る前に、Kさま邸にお招き頂いて。 Kさま邸、いつお伺いしても本当に素敵なのです。。。 Kさまご夫妻の暮らし方、生き方がきっとそのままお住まいに反映されているのだと思うのですが。 初めてお伺いさせて頂いたときに、まだ高校と中学生と聞いたお子さんたちが。 立派な社会人になられていて。 あぁ、やっぱりご両親なのかぁ~。(こりゃ、ウチはダメな訳だとミョーに納得したりして・笑) 昨年ご依頼いただいたのは、絹が多めの規格の暖簾と。 やはり絹が多めの規格の、大きな布。夏場に暖房器具の目隠しも兼ねたいとのことで。 タテ糸はシルクで、暖簾のほうはKさまのお好きなグリーン系で長めに経てまして。。。 ![]() 残りでショールを5枚制作しました。 今回タテ糸は空羽になっているのですが、この感じで30代の頃『カラーパレット』というシリーズの ストールを作っておりました。久々に、懐かしい友人に出会った気分です。 当時は平織りで巾も狭かったのですが。 今回は平織りの中に綾織りも入りまして、巾と少し凹凸もあり、中判ショールとなりました。 ![]() 大きな布のほうは、通し巾で75センチほどありまして。爽やかな大きな追いかけストライプ。 (Kさま邸用は、これで織ったものを更に2枚はぎ合せます・・・) こちらも長めに経てまして。 Kさま邸用には、ヨコ糸に木綿と麻を考えているのですが。 それを織りあげたら、残りはヨコ糸にウールを入れて・・ショールブランケットを考えております! この大きなストライプのシリーズ。 やはり暮らしの布として、南部町のSさまにも昨年からご依頼頂いている・・・春夏用タペストリーも 制作すべく、それはSさまのご主人の「ブルー系が好き」の一言で(笑)。ブルーグラデーションです。 大きなストライプの三部作、どれも寒色系のタテ糸ですが。 秋冬のストールにもなるとイイなぁ・・・と思っています。 このところ・・帯地や着尺を織ることが続いていたので、2メートル足らずで完結のショールたちに 取り掛かるのは新鮮なキモチです。。。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2019-07-04 23:06
| 纏う布・暮らしの布
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