1 6月末から5回にに亘って織りました、ストールショール類。 巾も細巾から広幅まで、織りも織ったり40枚ほど。 そして先週。 仕上げの房のヨリヨリを、よりにもよって(!?)何本房を撚ったかはワカラナイほど。 久々にランナーズハイのようなテンションで。 私(エツコ)の両手の人差し指と親指の指先の指紋はすり減って(笑)。 ![]() 終わってしまうと、なんかチョット寂しいキモチもありますが。。。 ひとまず第一弾として・・・8月中に終わってホッとして。 夏休みの工作が間に合った気分! どれもこれも。 永く付き合えば付き合うほどに見えてくる、第一印象とは違う魅力が出てくる仕掛け付き(笑)。 10月の染織こうげい・神戸店さんでの作品展に向けて。 クニヒサが新作の帯地に掛かる間も、私はこれらをせっせと織り続けておりましたので。 そろそろまた、着尺や帯地が恋しくなりまして。 神戸店さんでご注文頂いております、Rさまの『お柱織り』の制作が楽しくて・・・。 やっぱり。 イロイロ作るモノがあると、それぞれがその時々とても新鮮なキモチです。 今日は神戸店での作品展の打ち合わせに、染織こうげいの社長さんが工房にいらして。 新作のこのショールたちもいっぱい写真を撮ってもらいました! ヨリきって悦びの山。 願わくばどの子にも・・素敵な出会いがありますように。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2019-08-30 21:37
| 工程
昨年からご依頼いただいておりまして、6月にお納めした『あかい八寸帯地』に引き続き・・・。 Rさまからのリクエストの格子は、健やかで真っ直ぐ。 古き良き時代の自家織物そのままの、iwasaki的にはどストレートな格子でもあります。 『あかい八寸帯地』のときもとても悩んだのですが。 平織りで無地であったり、今回のようなたった2色だけで構成する格子というのは・・・。 すっぴんで、洗い髪のままブローもせずにいても「美しい人」をつくるみたいに(!?) 素を問われるような難題でもありまして。 ![]() こういったシンプルな格子でも。 もし、iwasakiのシンプルシリーズとして作るならばきっと・・・私ならもう1色、おそらく 白茶を入れて・・遠目に見ても少し変化をつけたくなるだろうなぁ・・とか。 いや、タテの縞に一本違う色を添えるかも・・・とか。 要は、健やかな自家織物好きなiwasaki夫婦でも、自分たちが商品として作ろうとすると・・・。 あれやこれやと考えて(笑)、ここまで潔い格子をつくる勇気(!?)はないかなぁ・・と。 織物制作は、気長でないと出来ないコトだらけ。 それでいて、「新しい」と思ったコトでも必ず過去に似たようなモノは存在しまして。 ならば古今東西、手織物にあるあるな「心地イイ感じ」の縞、格子を目指して日々制作している iwasaki夫婦なのですが・・それでも今回またひとつ改めて!ここまで潔いのもイイなぁ・・・。 10代で織物づくりに出会ってしまった私たちですが。 何の後ろ盾もなく、これを仕事にしようと思った2,30代が一番キツかった時代で(笑)。 40代は、お陰様で帯着尺をイロイロと制作できるようになりまして。 そして50代に突入の今年。 Rさまのお蔭をもちまして、更に『素』を磨きたいと心から思いました。 カンタンなシンプルではなくて、これまで織物に関わった30年分の(僅かかもしれないけれど) スキルを詰め込んだシンプルを。 でもこれは性分なので・・・寄せては返す波のようにあれやこれやとやっぱり悩んで(笑)。 あと30年作り続けることがもし出来るとしたら、 今回のような「真っ直ぐ」な『素トレート』ばかりを放れる老夫婦になってると思います! 中3の娘が、大真面目に子ガメを飼う準備を始めておりまして・・・。 我が家の25歳のミドリガメのミドリちゃんを眺めつつ、 娘のカメの成長をどこまで見届けられるのか、カメより自分が心配な私(笑)。 ▲
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| 2019-08-27 23:54
| 着尺・帯
7月から取り掛かっていた、ストールやショール類。 途中でご注文の飾り布を織り交ぜながら(まさに)。 自分のなかでは「すっげぇ~つくった!」感ですっかり満腹なのですが(笑)。 実はそーでもないのが織物で。 それはヨリヨリの房の仕上げでも全く同じ現象が。。。 Rさまにご注文頂いている『お柱織り』に取り掛かるまでにもう少し。 クニヒサが糸染めをして整経して、二人で機にセットするまでの間に・・・。 私(エツコ)のヨリヨリのペースも上がっております! ![]() こちらはシルク100%の「平織りと綾織りのショール」。 若干地厚なので、秋冬に絹のマフラーとしてぐるぐる巻いても軽くて温かいショールです。 ![]() こちらも「平織りと綾織りのショール」ですが、タテのシルクは大きなグラデーション。 ヨコ糸は肌触りの良い、エキストラファインウールです。 このシリーズはクニヒサが織りまして。シックなタイプが揃いました。 秋から冬への季節は。 コートやセーターやお着物が、ダークでシックな色味が増えるので。。。 首元は少し明るめ、個性的もイイんじゃないかなぁ~。と、私はイロイロ作りました(笑)。 この2ヶ月ほど・・私はいつもの妄想の古今東西世界旅行をしながら。 チョットだけ東欧、チョットだけ南欧、チョットだけ中東・・・チョットだけ江戸中期(!?) えへへ。 これから少しずつ。仕上がる予定です。 ▲
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| 2019-08-22 22:40
| 纏う布・暮らしの布
「お盆休み中じゃないと、ナカナカみんなに会えない・・・」我が家の高2と中3の子供たち。 南部町で生まれ育った彼らにとっては、里帰りでもあるので。。。 Uターンラッシュは覚悟して(涙)2泊3日で南部町の家の大掃除に行ってきました。 蔵前では土曜日にクニヒサの弟くん一家が遊びにきて。 日曜日は私(エツコ)の実家に一家で顔を出して、お墓参りをしてその晩に蔵前を出て。 真夜中の東名は混雑もなく、早朝3時に南部町の家に到着しまして。 なんかお盆休みっぽい過ごし方も新鮮なiwasaki家。 なんせ長梅雨だったから。 築150年の家の中は、カビだらけでクモの巣だらけ。庭はもう、草だらけ。 とりあえず(これは毎度のことながら・笑)玄関脇に置いた、クイックルワイパーで何度も ウェットタイプのシートを取り換えながら・・・屋根裏まで足場をお掃除しながら上がりまして。 布団を敷いて4人分の寝床を確保出来たころには、一斉にヒグラシが鳴き始め・・・白々と夜が明けて。 数時間の仮眠をとっての草刈りでした。 暑い、暑い、暑いけどあれれ。 やっぱり暑さは東京とは違いまして。 木蔭に入れば、心地よい木々の風がありまして。 エアコンの無い屋根裏で、扇風機だけで寝られるというのも蔵前じゃ、とてもムリだもの。 久々に外でたっぷり汗をかきまして、なんか健康になった気分(!?) にしても私、工房で仕事をしてない日はこんなコトばっかりしています(笑)。 実家でも南部町でも、草取りに落ち葉清掃に拭き掃除。。。 くたびれ果てて忙しいから、手つかずで片付いていないのはいつでも自宅フロアのみで(涙) ![]() 南部町の家二日目は、裏庭までたどり着けました。 クニヒサが草刈り機をかけた後の草をとって、さらに手鎌で刈りまして。。。 普段まったく稼働しないものだから、草刈り機のエンジンがかかるまでにクニヒサ、毎回ヘトヘト(笑)。 それにしても手が足らんなぁ・・・。子供らよ、やっぱり連日一日中いないのね・・・。 ![]() 裏庭のクレソンと山葵のある水辺に、たぶんずっと暮らしてる(笑)ヒッキー。 体長20センチくらいの、結構なサイズなのです。 草取りをすると。 沢蟹の赤ちゃんがいっぱい出てくるものだから、私がいてもお構いなしに現れて。 クッタクッタにくたびれて。 だけど、手が入った瞬間から急に廃屋から息を吹き返すのが古い家の良さでして。 あぁ。やっぱり田舎はいいなぁ。田舎がいいなぁ。 「もうさぁ~。みんなから東京のタピオカ飲んだ?って聞かれてさ、うーん週3かな?なんて チョット盛っちゃった(笑)」中3娘。でも週1くらいでタピ活中。 「いやぁ、やっぱ幼なじみはイイねぇ。。。思ったことそのまま口にしても、変に勘繰られる心配 もないし。」高2息子。おや、そんな戦場のような高校生活を送っているのか? 「・・・東京は、あんまりアタシたちには合わないのかもねぇ。」私。 台風が近づいて悪天候になる前に昨夜遅く蔵前に戻りまして、今朝。 「やっぱり、エアコンはよく眠れるねー。」 「朝方にヒグラシ鳴かないしねー」 「夜のクツワムシもうるさかったもんねー。」 「なにより温泉施設がお休みだったのも残念だったしなー。」 あれあれ。 それって結局。どこでも住めば都になってしまうiwasaki一家。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2019-08-16 00:10
| 岩崎のある日
夏らしく涼やかに見える半巾帯を、6月に一本だけ制作しました。 作ってみてイイ感じだったら、来年以降シリーズ化しようかと思っておりまして。 東京での2年目の夏は、くらくらと。 あまりにも暑くて・・・。見た目だけでも涼やかな阿波藍の濃淡に癒されながら。。。 『阿波藍とアイボリー』のシリーズの帯地は 今までに緯吉野バージョン、青木間道をモチーフにしたバージョン、今年生まれたもじり織り のバージョンに続きましての山形斜文バージョン。 ![]() 地紋の菱が大きくなったり小さくなったり。 柄として一定の繰り返しにはしているのだけど、森くみ子さんの阿波藍とともに・・・ とてもhandsを感じる一品となっております。 ![]() 『阿波藍とアイボリー』の青木間道をモチーフにしたバージョンといえば・・・。 5月に蔵前の工房にいらしてくださった、札幌在住のHさま。 そのときに出来立てほやほやのこちらの八寸帯地をお選びくださって。 先日ステキなお写真を送ってくださいました! 松原孝司さんのお着物だそうで。藍の色と、動きのある模様に縞。 なんとも涼やかでかっこよくて・・・暫しうっとり。 そこに『阿波藍とアイボリー』を合わせてくださって。。。 クニヒサが織り上げたばかりだったあの八寸帯地が、 なんだかもう、違う人に見えちゃったり(笑)。 Hさまは日本の伝統色を中心とした、色彩教室を開催されていらっしゃいまして。 『着物コーデの配色講座』も開かれておられ、5月に工房にいらしてくださった際に 「NHK札幌TVに出演したときに、iwasakiさんのあの、お柱織りを着たんですよ・・・」 なんとも嬉しいお言葉を頂きまして・・・。 き・・恐縮ですっ!(汗) 織物は、色の組み合わせだけでない、糸の絡みで不思議な見え方をするという特色があるのですが。 Hさまとお話ししていると、 織物特有のその特色もとても楽しんで愛してくださっているのが伝わってきます。。。 それがまた私たちのパワーになります。 暑さでダルダルしている場合ではないか、と自分に喝をいれました(笑)。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2019-08-07 23:07
| 着尺・帯
京都の嬉染居・谷尾さんご夫妻は、阿波藍染めでTシャツや手ぬぐい、かばんやポーチなど カジュアルな日常のモノを制作されています。 iwasaki夫婦とは古くからの友人のお二人。 1年置きに南青山スパイラルのshowcaseで『嬉染居の東京店』として出店されています。 2019夏は、昨日の8月1日(木)~8月7日(水)11:00~20:00 まで。 今回はポロシャツも新登場。清々しいブルーに、絞りのドットにボーダー。 使いやすくて愛おしい、嬉染居さんの藍染めの品々で嬉染居ワールド全開でした! 7日まで開催です。ぜひ、お出かけくださ~い! そしてもうひとつ。 写真家の早川倫永さんの写真展『MIRROR』が恵比寿のアメリカ橋ギャラリーにて。 7月24日(水)~8月5日(月)12:00~19:00まで。 このタイトル『MIRROR』の並ぶRの一つはます、ホントは鏡だけに反転しています。 ミラーレンズの向こうにあるモデルさんは、鏡を通して実は撮っている自分が出てしまうと。 「自分が思い描いた、撮りたかった人を撮れた時の喜び」 これは、先日ひょいと蔵前のiwasaki工房にこの作品展の案内状を持って現れたときにも 早川さんが言われていました。 今回の案内状のモデルさんは、女優の祷キララさんとのことで。 ずっと被写体として撮りたかった女優さんのおひとりとその時に話されて。 「駅ですれ違ってあっ!と思って、追いかけたんですよ。。。でも新宿で見失ってしまって。 後でその時のことを話したら、「それ、私です」って。・・・」 こちらの写真展では、祷キララさんのほかにも早川レンズの欲した(!?)透明感溢れる 輝いている被写体たち・・・ってことは、早川さんが輝いていました。 こちらは5日(月)まで。(最終日は17:00まで)です! ![]() 真夏にパワーを頂きまして。 汗だくで帰るなり直ぐに二人で仕事に戻りまして。 iwasakiも。 手掛ける織物全てが、HAPPYな織物になるように・・・心を込めて頑張りたいと思います! ▲
by senshoku-iwasaki
| 2019-08-02 23:04
| いわさきのつながり
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