<   2020年 05月 ( 6 )   > この月の画像一覧
ゼリーのミルフィーユな着尺を織っています。
緯吉野の『ゼリーのミルフィーユ仕立て』。
制作しました。
そうそう、贅沢な織り半襟も。。。

今回は秋に向けて。
タテ糸は茶に、こげ茶、紺色等々いろんな色。
ヨコ糸には、3種のチャコールグレーに、
マダムグレーにピスタチオ。
この組成は。
織りならではの、糸と色の交差で生まれる奥行き
のある不思議な色味が生まれます。。。

ゼリーのミルフィーユな着尺を織っています。_f0177373_18182585.jpg
今回タテ糸に使った糸は、座繰りの玉糸や生糸。
着尺や帯地の時に使った残糸を中心に構成しまして。
ヨコ糸は、かなり節のある座繰りの玉糸に生糸を
絡めた糸がメインです。
色だけじゃなくて、糸味も見どころ。

このシリーズ、キレイな色のゼリーがキラキラと層
になっているイメージなのです。
緯吉野は楕円のように出る部分と、ヨコ糸が詰まって
見える部分が、主旋律と副旋律のようで・・・
同じヨコ糸でも見え方が変わります。
それを全体で捉えると、きっと感じ方で印象の色が
人によって違うのも面白いのです。

着尺のように長い面積で纏うと、絹量の多さからの
光沢感が、垂れモノのような贅沢感です。
・・が、ヨコ糸をしっかり食べる組成ですから・・
織り進みはとってもゆっくり(涙)。
機は腰板と呼ばれる板一枚に乗って織るのですが。
私(エツコ)のお尻の付け根、太ももの上には。
真一文字にあざが。。。
「お尻が痛いんだわよ。」私
「知ってますよ。
つい3分前にも言いましたよ。」クニヒサ
「水着の仕事が入ってなくてよかったわ」私
「ハイハイ。よかったですね。」クニヒサ
こんなしょうもない会話もミルフィーユのように
積み重なってゆくコトになってしまいます。。。





by senshoku-iwasaki | 2020-05-28 22:35 | 着尺・帯
5月23日、今日は「世界亀の日」なんだそうで。
仕事場の、タテ糸を木枠に巻く道具『ゼンマイ』に。
ホコリ除けも兼ねて、いつもはクニヒサのお気に入りの
スカッとしたストライプの久留米絣を掛けているのですが。

今日は久しぶりに亀柄の絣の布団表を掛けました。
おそらく明治期の山陰のものかと思われるモノで、
産地のモノではあるのでしょうが限りなく自家織物の
匂いのするモノで。
新婚時代の20代の頃、当時暮らしていた千葉の県営
住宅の壁を飾り・・iwasakiを自家織物の道に導いて
くれた(!?)カメなのです。

5月23日、今日は「世界亀の日」なんだそうで。_f0177373_17451633.jpg
亀がモチーフの絵絣というのは、割と一般的なのですが。
その場合もっと図案化されて縁起良く、しっぽが長く苔
がはえた(簑亀・みのがめ・というらしいです)立派な
タイプが多いのです。婚礼用の布団だったりするので、
鶴亀は定番といえば定番なのです。。。

ただ、これは。
縁起が良さそう・・というよりかは、リアルの追求と
いいますか、いやしかし、こんな布団で寝たいのか?
という素朴な疑問はゼッタイあるあるだろうけど(笑)、
そんなコトを言ったら、明治という摩訶不思議な時代
は語れないのかもしれない・・・とか。

織りの工程を知る人間からすると。
途轍もなく手間のかかるモノであるにも関わらず、
へ?このデザインでイイのぉー?な力の抜け感と、
亀好きには堪らない(!?)リアルな沼亀感に・・・。
私(エツコ)はもう、この作者の方に対して敬意と、
嫉妬すら覚えるくらいの大好きな逸品なのです。。。
5月23日、今日は「世界亀の日」なんだそうで。_f0177373_17453622.jpg
全長で24cmくらい。
ちょうどこの布団表を手に入れた頃我が家に
やって来た、ミドリガメのミドリちゃんは3㎝ほど
でしたが。25年経ってちょうどこのサイズです。

この時期の布団表の見どころは、愛おしさに尽きる
ところかもしれません。。。
センスがイイとか悪いとかを超越して。
ただただ健やかで。
それなのに傲慢さが無くて。

作る、という行為自体がどうしても独りよがりで
傲慢でもある事だと常に思っていて。
それでも作る事に仕え続けたいと、強く背中を押し
てくれた・・力強い亀に感謝を込めて。






by senshoku-iwasaki | 2020-05-23 19:14 | 岩崎のある日
期間限定web shop版『日本の夏じたく』に・・・。
本当は。
今年の『日本の夏じたく』は今週末の予定でした。

毎年この新緑の頃に、三溪園で開催してきましたが。
行きたいけれど、ナカナカ三溪園まで行けないといった
声もあり、ほんの少しの雰囲気だけでもオンラインで・・
と期間限定で始まったweb shop版の『日本の夏じたく』
本番が中止となり、STAY HOMEとなった今、この
ほんの少しの雰囲気を感じて頂けたら幸いです。
5月24日(日)で終了となります!
web shopのブログでは、夏じたく出展者の制作にまつわる
話など盛りだくさんですので、そちらも是非。
出ているそうですので、よろしければお早めに。

今年iwasakiは、三溪園の中の茶室のひと区画で
50本の半巾帯を並べたいと思っておりました。
web版には選りすぐりの(!?)2本をご紹介しています。

期間限定web shop版『日本の夏じたく』に・・・。_f0177373_18275172.jpg
モノトーン系のこちらは、碓氷製糸の「ふい絹」と
宮坂製糸の「銀河シルク」で構成した緯吉野織り。
光沢感の違いと、凹凸感が独特です。

期間限定web shop版『日本の夏じたく』に・・・。_f0177373_18270655.jpg
こちらは残り糸からの逆算と、織り上がった時に
必ず出る、切り糸を繋げた「繋ぎ糸」とで作った
グラデーション。自家織物をテーマにしている
iwasakiの、実にiwasakiらしい一品です(笑)。
こちらはsold outになっています。





by senshoku-iwasaki | 2020-05-19 22:42 | 展示会・お知らせ
染織こうげい・浜松店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。
本来の日程の後に、
part2として本日までご紹介いただきました。
未曾有の事態の中でしたので、細心の注意を払って
ご紹介くださいました、染織こうげい・浜松店さん
の皆さま、そしてお問い合わせくださいました
お客様に心より感謝しております。。。

今日はこうげいさんのお客様で、現在北海道にお住
まいのHさまの『おうちでキモノ』の嬉しい画像を。

まずはHさまのご注文で「ピンクがかったグレー」
のリクエストから生まれた杉綾織の『淡墨桜』の
お着物に・・・。

染織こうげい・浜松店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。_f0177373_18255614.jpg
昨年蔵前の工房にいらしてくださいまして。
ご注文いただいた吉野格子の九寸帯を合わせて。
iwasaki尽くしで。感激です!(涙)

染織こうげい・浜松店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。_f0177373_18261961.jpg
同じ『淡墨桜』のお着物に同業であり、iwasaki夫婦の
仲間でもある吉田美保子さんの名古屋帯『リズミカル
ボックス』を合わせて。透明感のあるポップなカラー
が吉田さんらしいモダンな帯が、ガラリとと印象が
変わります。。。帯締めもステキ!

染織こうげい・浜松店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。_f0177373_18252439.jpg
最新の『半巾50+』のシリーズからもHさまの元へ。
画像を見てビックリ!とても嬉しく眺め入りまして。
蜂蜜のような黄色が特徴の、緯吉野織りです。

染織こうげい・浜松店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。_f0177373_18250650.jpg
一枚目の画像の吉野格子の帯地をクリーム色の
お着物に。お太鼓はこんな感じになります。
こげ茶とシルバーグレーで構成した『板チョコと
銀紙』のシリーズから「アイボリーと水色で」と
明確なイメージをお伝え頂きましたので、制作も
とてもスムースに進みました。
と、言いますのもHさまは『和の色彩研究所』を
主宰されておられるカラーコーディネーターさん
でもありまして。

Hさまの素敵なコーディネートに、iwasakiの織物
も加わらせて頂いている喜びを糧に!
コツコツ黙々・・・これからも頑張ります。





by senshoku-iwasaki | 2020-05-18 00:02 | 展示会・お知らせ
夏向けの九寸帯地、白い雲シリーズに新色です。
今年の夏の新シリーズ、透ける九寸帯地です。

染織こうげい・浜松店さんでの作品展に向けて

糸感と、透け感がとても気に入っていまして。
今回は、『白い雲 銀の雲』の第二弾として
ターコイズの空も・・・。

夏向けの九寸帯地、白い雲シリーズに新色です。_f0177373_18585317.jpg
今回もタテ糸ヨコ糸ともに、宮坂製糸所さんの
座繰りの玉糸です。かなり節のある、味わい深い
けれどかなり織りにくい(笑)糸です。

今回は地に、アイボリーバージョンと
水色のようなグレーの2種を制作中です。
今回のほうが糸が前回よりも若干細く・・・。
クニヒサ、ため息をつきながら織っています。

いろいろなことがあるけれど。
こんな時こそ、空を見上げて。
キットソノウチイイコトアルサと天の声(笑)。

第一弾の
『白い雲 銀の雲』『白い雲 阿波藍の雲』と
『ギンガムチェックと眼鏡』は、引き続き
5月7日(木)~17日(日)まで第二部として
ご紹介いただいております!






by senshoku-iwasaki | 2020-05-08 22:42 | 着尺・帯
彼らは言える、「ふるさとの味!」。
GWの頃までに本来なら一度、山梨・南部町の家に行って
草取りと、裏山の竹林からの筍をなるべく採ってお
かないと・・夏に行ったときに大変なコトになるの
はわかっているのだけれど。。。

緊急事態宣言が延長となり、またまた南部町が遠く。

いつものように機に向かっていると、扉から
「イワサキさーん、お荷物です」クロネコのお兄さん。
南部町の家のお隣さんから届いたものは。。。

彼らは言える、「ふるさとの味!」。_f0177373_18584744.jpg
立派な筍が2本と、我が家のクレソン、山椒の葉。
「お元気ですか?市小路の筍と、いつも頂いてる
岩崎さんちのクレソン送ります」
お隣のご主人と、この春から小学校に入学した
お孫ちゃんと採ってくださったそうで。うわぁ!
早速に仕事場で鍋にかけまして。

おぉぉ。久しぶりの筍茹でるこの香り。
20年近く筍の里に暮らしていましたから、香り
でがっつりココロを捕まれてしまいます。
実は私(エツコ)、かなりホームシック(笑)。
お山のお家が恋しくて、緑が恋しくて・・・。
でも、土付きの植物は鉢替えの場所も無いし・・


彼らは言える、「ふるさとの味!」。_f0177373_18590599.jpg
気がつけば。
仕事場にひとつふたつと増えてきている・・・
チランジア(エアプランツ)たち。少しずつ大きく
なったり、新しい株が生まれたり、小さな根が出たり。
クニヒサと水やりをしながら癒されています(笑)。

いつもは掘りたてを直ぐに茹でていた筍。
届いたものは、掘ってから2日経っているのでかなり
長いこと火にかけて。
夕ご飯に山椒の葉をいっぱい散らした筍の煮物。

一口食べた子供らの第一声は、
ほぼ同時に「ふるさとの味!」なるほど確かに。
大鉢いっぱいの量も、大きめカットも、ご飯がススム
濃いめの味付けも、産地の南部町の味。
かなり大きめ筍1本、今日だけでほぼ完食。

ウチのばばちゃんには、もう1本の少し小さめのほう
の穂先を中心に・・・もうちょっと上品に煮ることと
するか。。あれれ、クニヒサのふるさとの味って?
商売の忙しかったばばちゃん、昔から中食派だった
ようで・・・。プロの味じゃなぁ。。






by senshoku-iwasaki | 2020-05-04 22:37 | 岩崎のある日