先日括った小綛を、ぼわ~んと絣足をぼかしながら染め上げまして。絣をほどいて小管に巻き織るのですが。。。 絣の方向、右から?左から?ん?あれ?織り始めたクニヒサも。しばらく戸惑いながらオタオタしながら(笑)。それでも二日ほどかけて浮かび上がったお月様。 この丸紋は、影になるところから光をつくります。一越一越。四角四面の格子の中に、ぼわんと浮かぶマル。iwasakiバージョンは、大師匠の丸のメガサイズ。 お太鼓部分のマルが浮かんだら、次は前柄まで格子です。障子越しのまん丸お月様。中秋の名月の頃までにはKさまの元へ・・・と思いながらあともう少し頑張ります!
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by senshoku-iwasaki
| 2020-08-28 22:57
| 着尺・帯
増孝商店・夏場所で頂きました珠玉の最中たち。どの最中もストレートに私(エツコ)の胸・・じゃなかった、胃袋に(笑)突き刺さりました!
まずはNさまに頂いた仙太郎の『釣鐘最中』。仙太郎といえばボリュームのある『ご存知最中』がこの最中コーナーにも登場しておりますが、この『釣鐘最中』はやや小ぶりで食べやすいサイズ。ですがあの、『ご存知最中』と同じ美味しい餡とご存知最中よりやや薄めの種(皮)のバランスがピッタリです!仙太郎のご存知最中は、京都の山科店のみでしか買えなくなったそうで。そんな「特別」も京都らしいいつも感服してしまう、流石な仙太郎です。。。 京都といえば。Sさまがくださった、仁々木も京都だそうですが。この『海門最中』は滋賀で製造とのことで。近江の羽二重餅が粒あんの中に入っています。パキっと割れるデザインで、ふっくらとした粒あんが種(皮)と求肥と一体化していましてあぁ。美味しい。仙太郎の粒あんもですが、こちらもとても健康的な小豆の美味しさを感じますぅ。。。 長崎出身のNさま。「長崎あるあるかもだけど、この手作り最中が家にある時は、一緒にアイス挟んだり、イチゴ入れたりもするのよ。」おおぉ。なるほどー。と思いつつ。でもでも。福砂屋さん、カステラはもちろんですがこの、餡が素晴らしく美味しいのです。。。私はこの手作り最中に餡をたっぷり入れまして、しばらく置いてから種(皮)がやや餡の湿気を吸ってからのほうがより好きです!パリパリではないけど香ばしくて。うふふ。最中って、日持ちするイメージがあるかもですがやっぱりおススメは断然!買ってきた当日です。その美味しさに近いのが、詰めてしばらく置いた手作り最中です。
福砂屋さんの手作り最中の餡を詰めるへら。ここにも蝙蝠文が。このへらが実は優れもので。ギョーザづくりにはコレが一番使い良いのです。。このへらは私、必ずとっておきます(笑)。私のギョーザは、いつだって食品ロスゼロの冷蔵庫のお掃除メニューですが(笑)。そんなiwasaki家のギョーザにも福が詰まりそうです!
Nさま、Sさま、Nさまご馳走さまでした。
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by senshoku-iwasaki
| 2020-08-23 23:13
| 最中
『440』は、シショー(師匠)シリーズ。 iwasakiで初めて吉野格子が生まれたのは、息子の5歳の晴れ着を作ったのがキッカケです。。。 大師匠である、故・宗廣力三氏の代表作でもあるずらし絣の丸紋は、吉野格子の中にありまして。そういう技術技法を、オマージュとして制作することで大師匠の仕事の伝承にもなるのかもしれない・・と10年前から取り組んでいるシリーズなのですが。工房が山梨から蔵前に移ってからは、まだ制作していませんで。 というのも。やはり『440』ならではの難しさが。iwasaki夫婦で手分けして二人がかりで取り組むのですが、並行してお互い進めている織物との兼ね合いと、仕事場の動線と。それと集中できる環境がないと!(笑) 町会などの用事で駆り出されるコトがやたら多い(涙)地元ならではだったりなのだけど。今年はコロナで。なんと集中して仕事が出来ています! Kさまにかねてからご注文いただいている、丸紋の吉野格子の九寸帯地。ようやく絣を括るところまで来ました。絣の入る部分の糸量を割り出して、小綛を作って、丸く柄にならない部分を括って染まらないようにして・・・。まだまだ作業は続きます。
絣括りは、指先の力加減が重要で。私(エツコ)の担当部門なのですが、約3年ぶりなので勘が戻るまでオタオタしてしまいます。。。吉野格子を織るのはクニヒサ。 今回Kさまの丸紋の他に、宝珠のような玉葱のような新たな文様の絣も考えております。 えっと、えっと・・・とオタオタ息子の晴れ着を織ってから13年。あの時はそのお陰で他の仕事が全て止まって、自家織物を自家用にするって大変!と痛感しましたが(笑)。子供たちがチビッコのうちは落ち着いて早く集中したいと思っていたのに。子供たちが成長したときには、なんでか年寄りたちが集中させてくれず(笑)。おまけに自身のボケボケも進んで(涙)。 440シリーズ、なんとかいつか・・・生きてるうちにiwasakiならではのものに昇華させたいと希って・・。せっせとしこしこと手指を動かして。
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by senshoku-iwasaki
| 2020-08-19 23:46
| 工程
昨年秋にクニヒサが突然言い出した、「お互い50歳の年のうちに50本の半巾を作ろう!」とほぼ思いつきのような企画でしたが。。。 ほぅほぅ、なるほど、へぇ~な発見がまたありまして。これだけ作ってもまだ、いやこれだけ作ったからこそ?制作側の私たちがどっぷりとハマってしまいまして。こりゃ、もっと作ってみないとダメだなぁ(笑)・・と。 iwasaki夫婦は共に生粋のバカですから。(トホホ)納得が出来るまで(・・・って、そんな日来るかな?)しつこく取り組むコトが出来るってコトくらいしか特技がありませんで。今後の不安はきっと、人並み以上にあるあるなのですが。 山梨の南部町の家にも、両家の千葉にあるお墓参りにもナカナカ出掛けられない今なので。ひたすらに引きこもって休みなく制作しています。 「もう51歳になっちゃったからね~。二人合わせて102本目指す?」私(エツコ)。「102って、キリが悪いでしょう。だったら目標は108!」クニヒサ 煩悩ですか。
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by senshoku-iwasaki
| 2020-08-11 22:32
| 着尺・帯
連日、じめじめムシムシの不快な湿度のなか・・・。またいつもとは違う、不安な状況のなか・・・。iwasakiの増孝商店までお越しいただきましたお客様に、 連日チカラを戴きました。心より御礼申し上げます。 涼やかにお着物でiwasaki織物を纏ってくださった!嬉しすぎる再会を。。。
6月に織りあがったご注文の『阿波藍とアイボリー』の山形斜文の半巾帯を早速に締めてきてくださったSさま。雨の中をお越しくださって・・感激です!爽やかで清々しいSさまのお召し姿に、iwasaki夫婦もとても爽やかなキモチになりました。
Nさまは『緯吉野・SAVON』の半巾帯を。これを制作した当時はiwasakiでは珍しい(!?)ピンク系だったのですが。ここからiwasakiのカラーバリエーションが増えた気がします。。。お着物は千葉あやのさんのものと伺って。思わずひぇ~っ!と。私(エツコ)、学生の頃どれほど千葉あやのさんの生き方に憧れたかしれませんで。憧れの方の作品と、自分が織った半巾帯がNさまによってコーディネートされているなんて!(涙)生きててヨカッタ、織りを続けて本当にヨカッタ。
こちらは別のNさま。昨年お作りさせて頂いた、生紬の『チョコミント』と、緯吉野の八寸『赤城節のコブシ』を合わせて。iwasaki尽くしの夏バージョンで!あ、ありがとうございます。。。嬉しいです。 最終日にいらして下さったKさまは、昨年お求めいただいた緯吉野の半巾帯を締めて。タテヨコに長野の宮坂製糸さんの『銀河シルク』を使ったもので、光沢感のある帯地です。そのときKさまはiwasakiをインスタグラムで知り、増孝商店に来ましたとおっしゃって。未だにおっかなびっくりのインスタなのですが(汗)、Kさまのようなお洒落な方に見つけて頂けて・・光栄ですっ!ラフィアを編んだ素敵なバッグを合わせて。つい・・あのぅ・・とお聞きして(笑)。JAMIN PUECHと教えていただき、しっかりメモしてしまった私。。。いつかKさまのマネが出来たらイイなぁ。ありがとうございます!
今回はお伺い出来ないのが残念なのですが・・・と。Kさまはリモート(!?)でご参加です。昨年の『日本の夏じたく』でお選びくださった『阿波藍とアイボリー』の絽の八寸を締めた画像をお送りくださいました。この八寸、ヨコ糸には苧麻も入っていまして。古布のような風情を目指したもので。Kさまに「気に入っています」と言って頂けて本当に嬉しいです。。。 つくる原動力は、いつも。使い手であるユーザーさんの温かな声とお姿です。直接お会いしたり、対面でお話したりがナカナカ今はムズカシイけれど。今場所もたくさんの温かい言葉を頂きまして。iwasaki、たくさんのパワーが湧きました。増孝商店・夏場所終了とともに長かった梅雨も明けましたので。またこれからココロハレバレ制作に励みたいと思います!ありがとうございました。
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by senshoku-iwasaki
| 2020-08-03 00:00
| 増孝商店 KM
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岩崎 訓久・悦子
by senshoku-iwasaki
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