春の浜松店さんでの作品展から半年が過ぎて。。。今年は。世界中の人にとって特別な年になっているのだろうけれど。こんなことでもなかったらきっと、見過ごしていたかもしれない・・よりささやかな出来事までも喜びに変えて杼(シャトル)を持ちました。
岩崎訓久・悦子作品展『糸ぢから』 11月5日(木)~11月9日(月) 染織こうげい・神戸店※5日(木)6日(金)7日(土)はクニヒサが会場におります!!
長い梅雨の頃に、山梨・南部町の家を思いながら生まれた『織小紋・雨音拍子』。経吉野の絹量がたっぷりだからこその垂れ感が魅力的な着尺です。 新しい山形斜文の八寸は、きっちりと菱で。等間隔の段の『五彩の菱』。秋の夕刻前、少しひんやりとしてきた昼下りをイメージしながら・・・初夏に制作しました(笑)。 今年のブランケットはタテが絹です。ヨコにウールの杉綾織りで。iwasaki定番のジャコブウールのタイプに比べると薄手で、軽やかさとしなやかさが特徴です。 今回の作品展に向けて、織り半襟や『帯揚げにもなるストール』も。ちょっと名物裂を連想させるような組成で間道にしてみたり。着尺を織ったときに出る切り糸を、繋げた「エツコ特製繋ぎ糸」をせっせと散らして。小ロットの手織りならではの手間暇で。 もしかしてiwasaki、過去一制作した年かもしれません。。。それもこれも元気で生きていればこそ!生きる喜びがつくる悦びなのだと改めて実感した今年の仕事たちです。染織こうげい・神戸店さんで、今年ならではのiwasakiの仕事をご覧頂けましたら・・・とても嬉しいです。
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by senshoku-iwasaki
| 2020-10-30 17:45
| 展示会・お知らせ
440シリーズから。Kさまにご注文頂いてから3年・・・。ようやく帯となって先日、お納めができました。仕立てていただいて、たとう紙を開いたときのおすまし顔(!?)は。工房で、機にかかっていたときの顔とはまるで別人(!?)の輝きです(笑)。
Kさまから早速にお電話を頂いて。とても喜んでくださって!あぁぁ・・・ヨカッタ。 440はナカナカ作れないシショー(師匠)シリーズ。特にこの、『吉野格子に丸』は。せっかく絣の小カセづくりのための道具だったり、絣括り台を設置したり準備をしたので、Kさまの帯地のほかにもう一本帯地を制作いたしました。 文様を随分と考えたのですが・・・。結局ぐるぐる回って『丸』に戻ってしまって(笑)。ストレートに力強くて、四角四面の立体的な格子の魅力を最大限に引き出してくれる気がします。やっぱりシンプルは強いです。。。51歳の丸紋は、更に丸味を帯びて丸以上に丸く。幸せなまんまるを目指して。 来月の染織こうげい・神戸店さんでの作品展には大きな葡萄のような丸紋を出品いたします。
◆岩崎訓久・悦子作品展『糸ぢから』 11月5日(木)~11月9日(月) 染織こうげい・神戸店
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by senshoku-iwasaki
| 2020-10-24 23:20
| 着尺・帯
ひょんなことから私(エツコ)、生まれて初めてクニヒサと二人で滋賀県へ行ってきまして。 娘がカメの万年(マネ)ちゃんのゲージに、飼う前から成長サイズで検討していたのは、龍匠さんが手作りされているというもので。サイズをフルオーダー出来、何より龍匠さんご自身も爬虫類やカメのオーナーさんだそうで。「ただ、発送が出来ないそうなの。高島市って遠いよね。。」娘。「当ったり前じゃねぇか・・・」と言いかけたクニヒサを遮って「琵琶湖の向こう側じゃんっ!琵琶湖一度行ってみたいと思ってたの」私。 そんなこんなで、時間もお金も無いiwasaki夫婦。一泊二日のレンタカーで行く滋賀の旅。初日は長浜から船で竹生島に向かいまして、その後彦根へ。。。散策中に出会ったのがこちら。 彦根といえば彦根城。もちろんお城の最中もあるはずですが、こちらの風月堂さんでは彦根特産のバルブというのが面白いです。。栞によると、彦根バルブのルーツはなんと!彦根にあった製糸場のカランの修理、制作を飾り職人だった門野留吉さんという方が明治の頃されたというのが始まりだとか。。。 でも、包装紙にはやっぱり彦根城(笑)。いや彦根城も行ってみて上ってみて納得の国宝です。ただお城はやっぱり疲れます。くたびれた身体に染み入る粒あんの美味しさです。 船からの竹生島。宝巖寺が見えます。ご本尊は弁財天と千手観音です。。そういえばお能にも『竹生島』ありました。美しい女性が舟に同乗して・・・弁天さまだったというお話だったような・・。 うは~。琵琶湖広~い。キラキラのまるで海。拝所からこの鳥居へかわらを投げ鳥居の間を通ると願いが叶うそうなのですが・・・。やっぱり通ることなく落ちてゆく私のかわら。。 でも大丈夫!?。ちゃーんと宝巖寺で弁天さまのダルマにiwasaki家の健康のお願いを書いて奉納いたしました^^。 高島市で龍匠さんの特製ゲージを受け取って。最後に福井県の永平寺に。コロナ禍で平日ということもあって、本当に静寂で美しい異空間でした。 鯖江でキモチの上がる老眼鏡を作ってもらって、永平寺で『職』のお守りを頂きましたから。きっと!これからもう少しイイ仕事が出来るような気がいたします。 今回も。往復1000キロを一人で運転のクニヒサ(笑)。もう懲り懲りって言われるかなぁ?と思ったら。まだイケそうな感じ(笑)。次回は京都寄りな方面もぜひ。
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by senshoku-iwasaki
| 2020-10-17 23:47
| 最中
iwasakiの大好きなとびっきりの、何でもないフツーの日に!秋冬に温かみもありつつ、クールにもなるんじゃないかなぁ・・・と思いつつ織りました。iwasakiの織り半襟で、綾織りはお初です。見た目以上に時間がかかるのは毎度のことで(笑)。 よーく見ると、切り返しで菱も見えますよー。九寸帯地で使う細目の絹糸を使ったバージョンと、太めの節糸を使ったバージョンと。 11月に、染織こうげい・神戸店さんでの作品展がありまして、今年も新作の帯・着尺を中心に・・ショールや新しいブランケット、そして帯揚げにもなるストールに織り半襟と。手織り満載で。一日のうちのほとんどを、一年のうちのほとんどを仕事場で過ごしているiwasaki夫婦。時間が足りないと思ったことはないけれど、時間のある限り糸に触れている気がします。。。愛おしい時間でもあります。 ◆岩崎訓久・悦子作品展『糸ぢから』 11月5日(木)~11月9日(月) 染織こうげい・神戸店 ほぼ日程が重なるように今年は。ハラマキさん主催の『きものものの 2020』も。『きものものの』にはiwasakiは織り半襟を数点出品いたします。
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by senshoku-iwasaki
| 2020-10-12 17:30
| 着尺・帯
かれこれ20年は経つかしら。織物だけで暮らす一大決心をして、それまでの勤めを辞めてから初めてのクラフトフェアでした。松本城の太鼓門の完成に伴って、春に盛況の『松本クラフトフェア』を秋に開催したものでした。 偶然お隣のブースだったのが酒井さん。酒井さんは松本クラフトフェアの常連で、ファンも多く、何より技量が半端なく・・圧倒的な仕事量をひしひしと感じて。この人スゲーな。が第一印象。 酒井さんへのリスペクトは、それからお付き合いをさせて頂くようになってもずっと変わりませんで。毎年春に清澄白河で作品展をされておりまして。今年春、iwasaki家にと初窯でマグカップを作ってくださいました。そのときに我が家の娘が念願だった酒井さんの母校にどうにか合格できたということを我が子の事のように喜んでくださって!(涙)「オレが作れるモノで何か欲しいモノある?」と娘に。「リクガメのシェルターに、今は割れた植木鉢を使っているんですけど・・信楽焼のシェルターがあるらしくて考えてたんですけどぉ・・。」娘。「・・・シェルター?わかった。作るよ!」酒井さん。
そして今日。スゲーの持って来てくださいました!「ええっ!ね、練り込みですか!?どーっやったらこんな柄になるんですか??」iwasaki夫婦。「モノづくりになりたいしょーこちゃんへのお祝いだからね。チョチョイト作れるようなもんじゃつまらんからね、結構時間かけたぜ(笑)。」酒井さん。酒井さんはお帰りになった後だったけど、帰宅した娘が驚いたのは言うまでもありませんで。万年(マネ)ちゃんのゲージに置くと、さっそくにモソモソと潜っていったそうで。カメのマネちゃんもご満悦です。。。
蔵前の住まいはとても狭いので、食器も最低限しか南部町の家から持って来ておらず、引出物と思しきカップ&ソーサーを使っていたのですが。やっぱり酒井さんのマグカップで頂くコーヒーは、トーストとコーヒーだけの我が家の朝食がとても豊かなものになります。。。「人の手が生むモノはきっと。無くならないってやっぱり思うんだよね。」娘。アタシもホントにそう思う。
一昨年の酒井さんの作陶展で分けて頂いたボウル。清澄白河のギャラリーkopis さんで。「NICHIJO-」と題して今年の春は、ちょうど緊急事態宣言中となったため明日から仕切り直しだそうです。 酒井隆夫 作陶展 NICHIJYO-xxl2020 10/8(木)~10/17(土)※13(火)休み11:00~19:00 土・日・祝日は18:00まで 最終日は17:00まで
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by senshoku-iwasaki
| 2020-10-07 23:16
| いわさきのつながり
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岩崎 訓久・悦子
by senshoku-iwasaki
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