お世話になっている、染織こうげい・神戸店さんで。
7日(水)からの、こうげいさんセレクトの木綿の着物展に、iwasakiの半巾帯も。。。
数点ですが出品させて頂くことになりました。

私(エツコ)の大好きな半巾帯ですが、あんまり作れないのはその他の織物も同じで・・・(笑)。
手織りのもどかしさをつくづく感じつつも、なればこそ!
いつもより増して・・・タテ糸とヨコ糸の一期一会なキモチで作ってしまうのが半巾帯です。
自由で素朴で健やかに。それがiwasakiらしい、になったらイイなぁ・・・なんて思いながら。
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3月7日(水)~3月12日(月)染織こうげい・神戸店  木綿きものと帯 岩崎訓久 悦子 半巾帯

毎年こうげい・神戸店さんで展覧会をさせていただいている以外は、関西方面で発表させて頂く
機会があまり無いiwasakiでして。
神戸店さんでの展覧会でも半巾帯を出品する(出来る?)ことが少ないので(笑)、関西方面で
ご興味のある方がございましたら・・・。
また、こうげいさんセレクトの木綿の着物!これがまた織物好きにはたまらないです!
ぜひお出かけくださいませ。

# by senshoku-iwasaki | 2018-03-03 21:19 | 展示会・お知らせ
裏庭の山葵の花咲いて。
百千鳥の声に目が覚めて。
あぁぁ。もう2月も終わってしまうのね・・・と。

この裏庭は、この家を手に入れたときには沼(!?)のようでして(笑)。
土手がせり出して、藪になって、落ち葉がまた降り積もっていて。
初夏になると、モリアオガエルの卵が水辺に落ちそうになっていて。
それを下でアカハライモリたちが狙って(!?)いて。

それはそれで良かったのかもしれないけれど。
暮らすにはあまりにも湿気っていたので。
土手と裏山の樹々を払ってもらって。
沼のような池は、グッと狭めて水路のようにしてもらって。
土手から染み出す山の水は、普段はちょろちょろ流れています。。。
山葵もクレソンも、杜若も、すっかり定着して10年近くに・・・。

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長年の空き家だった時代に・・・せり出した土手が何度か崩れて、その都度土砂を払っていくうちに。
本来のこの家の石積みが出てきたのが10年ほど前。

3月末に蔵前に引っ越すことになったiwasaki家だけど。
暮らすのに手間がかかって面倒臭い、隙間風が寒くて快適とは程遠い、だけどどこまでも愛おしい。
まるでiwasakiが目指す織物のような・・・。
築140年のこの家を、再び独りぼっちで寂しい思いをさせないように。
本当は、やらなきゃいけない引っ越し準備もそっちのけで(笑)。
ギリギリまで仕事をしながら、乾燥している冬のうちに裏庭の手入れを毎日!少しずつ。
それがなんとも楽しくてぇ~。

生きている実感に浸りながら、今年もチョットほろ苦い山葵の花入りのパスタを食べて。
工房と住まいが東京に移っても、足繁くココには通うぞと決心。



# by senshoku-iwasaki | 2018-02-27 21:30 | 岩崎のある日
青木間道をモチーフにしたメンデストライプ半巾帯、今回は赤がポイントです。
「渡り」と呼ばれ、異国への憧れも込めて重宝がられた名物裂のイメージで。
アフリカ、シエラレオネのメンデ族のボーダーの織物からインスピレーションを得まして。
iwasaki流に消化(!?)しますとこの感じ(笑)。
作る度に縞の幅だったり、色だったり変えているのですが。
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今回はこの赤を使いたくて。
ガーナチョコレートの包み紙のような赤。
そういえば、そんなテーマでもっと赤ベースの八寸帯地を作ったこともあります。
幼くならない、大人の遊び心で楽しんでもらえそうなストライプです。
ヨコ糸にマットなキビソ糸。ビターチョコ色や、草色、水色。
差し色にはキビソ糸のほかに、光沢のある銀河シルクのアイボリー、墨色。。。
組織が変わると、地糸の出方も変わるのも面白いのです。

お世話になっている染織こうげい・神戸店さんでは来月、木綿の着物の展覧会を開催されるそうで。
なんとiwasakiの新作の半巾帯も出品いたします。
iwasakiの半巾帯の素材は、シルクなのですが。手織りの木綿のキモノとの相性も良いのです!

遠い昔に。
海を渡って東の果てまでやって来て愛された織物たちのように。
iwasakiのこの半巾帯も旅をして。素敵なユーザーさんに、これまた素敵なお着物に、楽しく
コーディネートしてもらえたら!・・・なんて考えながら制作中。

# by senshoku-iwasaki | 2018-02-21 21:01 | 着尺・帯
刈安(カリヤス)の小径其の2は、Kさまのご依頼で。
小径(こみち)と題したシンプルな縞のシリーズは、iwasaki結成当初から・・・。
この其の2は、ちょうど人差し指一本分くらいの巾で。色と糸使い違いで一番制作している縞です。
単純なんだけどつまらなくない(笑)、昔の縞帳にあるような愛くるしい縞がテーマ。
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刈安で染めた、透明感のある綺麗な黄色の濃淡だけで以前制作したことがありまして。
それがずっと気になっていたとご注文くださったKさま。
タテ糸は生糸と玉糸を。
ヨコ糸は玉糸100%なので、双子繭のゴツゴツとした節たっぷりの味のある質感ながら
サラッとつるっと光沢感のある着尺になります。

やっと今日織り上がりまして、機から下しました。
そうはいっても、玉糸の節が大暴れ(!?)する個所もあるので、いろんなカセから小管(コクダ)
に巻きまして。。。ヨコは一色なのに、杼(シャトル)は4丁使って散らしました。
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刈安(カリヤス)はススキ科の草なので、煮だすときはなんともいい香りに包まれます。。。
こういうアロマは、化学染料には無いなぁ・・・とクニヒサ。
化学染料の良さ、植物染料の良さ、どちらもアリでどちらもイイというのがiwasakiの結論ですが。
少しずつ色が変化するのが植物染料です。
Kさまのこの着尺も。
時間をかけて少しずつ、お色味が落ち着いてゆくはず・・・なのですが。
「それをね、また楽しみに着ていきたいのネ」Kさま。
Kさまは、iwasakiが初めて・・・百貨店のイベントに京都の下村撚糸さんのブースにチョットだけ
出品させて頂いたときからのお客様なので・・・20年以上のお付き合い。
ビジュアルもお好みも全然変わらないKさま。
出会ったときからカッコよくて、お洒落で、男前(!?)な素敵な方で。
私(エツコ)のずっと憧れの女性のおひとり。
憧れのお手本がいっぱいあって幸せですが、いつまでたっても全く近づけないけれど(涙)。
こうして楽しく制作させていただいたものが、素敵な方々に着て頂けるのが・・何よりも幸せです。


# by senshoku-iwasaki | 2018-02-15 22:09 | 着尺・帯
糸と糸の交差・色と色の交差 染織iwasaki展、お陰様で終了いたしました。
お出でくださいました皆さま、ありがとうございました。

静岡カントリー浜岡コース&ホテル・カルチャーフロアでの12回目の展覧会も無事終わりまして。
昨日二人で会場に行きまして、搬出をしてきました。

この12年を振り返ると・・・。
思い出すことも出来ないくらい(笑)、毎回いっぱいいっぱいで。
こちらの展示会は期間が長いのと、会場が広いのとで・・。
毎年、その年の仕事の総まとめのような位置づけで。
この12年のうちに、少しずつ。
学生の頃からもっともっと作りたい!と思い続けていたフツーの日の帯、着尺の方向へ・・・。
そうなると。
ショールやマフラーも10年前に作っていた糸使いとは、少し変わってきていまして。
一見ではワカラナイかもですが、なんでか確実に面倒な方角(!?)に進んでおります。(笑)

芸風はナカナカ変えられないのですが。
これからも生きる限り(笑)、作れる限り・・・。
その中で「前回作ったときとは違う」道を選ぶ、変化を楽しめる時間と経験を重ねたいと思っています。

ありがとうございました。

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# by senshoku-iwasaki | 2018-02-13 21:12 | 展示会・お知らせ
Mさまの銀河絹の山形斜文八寸帯地を織っています。
イトノサキさんで昨年からご注文頂いている・・・Mさまの八寸帯地は。
タテ糸の銀河シルクはアイボリー、ヨコ糸のキビソ糸は深いグリーンです。
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宮坂製糸所さんの銀河シルク、今回はいつもより若干太め・・・。
こればっかりは手作りのものなので、毎回微妙に違うのも面白味のひとつなのですが。

このアイボリーは、ヤマモモで染めて。画像だと白に見えますがクリーム色です。
今回のように・・・タテヨコのコントラストが強いと、
真横から見ると白い帯地に見えるから不思議です。
そして正面から見ると、Mさまのリクエストの濃いグリーン。
この帯は確かに・・・ブルー系にも茶系にもグレー系のお着物にも映えそうです。

立春を過ぎても厳しい冷え込みが続いていますが・・・。
樹々の芽たちは少しずつ膨らんで。
一歩ずつ近づいている、待ち遠しい次の季節を感じながら。。。
爽やかな深緑の風をイメージしながら制作中です。




# by senshoku-iwasaki | 2018-02-08 21:56 | 着尺・帯
handsな新作紬は、懐かしくて愛おしいがテーマです。
昨年末から1月と。
しこしこせっせと取り組んでいた紬着尺は、手・指・掌。
こうしてみると、至ってシンプル。
だけどどうして。
永らく着ているうちに、少しずつ見えてくる感じてくる・・・。
一筋の、ヨコ糸のまわたの手つむぎ糸にiwasakiらしさを閉じ込めて。
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どうってない、何てことない、平織りの縞格子。
ざっくりと、サクサク織ったわけではありません。。。
だからといって、時間をかけりゃイイとも思ってはいませんが(笑)。
着尺は特に。
何てことないものほど・・・。
その場所や、帯もあまり難しいということもなく、気が付くとヘビロテになる傾向があると
思うのですが。。。
一見何てことない、シンプルなものだからこそ、じわじわと後から味が出てくる仕掛けを。。。

よっぽどのことがない限り。
着物は次の代まで持つものだから。
そのときに、iwasaki夫婦が絶えていても。
名もなき先人の作り手が、ヨコ糸一越手つむぎでこの効果を狙って作ったのでは?
と、未来の愛おしい系織物好きの人に感じてもらえたら・・・。

一昨年、我が家の北側の部屋の畳の下、歪んだり腐ってしまった根太と床板を、大工さんに
修理して頂いて。取り外した木材は、全て薪ストーブで暖をとり・・・。
灰から出てきた、鉄の手打ちの釘ひとつ。
140年のこの家の建設当初のもので。
その釘のような、まわたの手つむぎ糸の一越になってくれたらイイんだけどなぁ。。。



# by senshoku-iwasaki | 2018-02-05 21:51 | 着尺・帯
ステンドグラスのような『色硝子』半巾帯も春色です。
半巾帯、第2弾は綾織りです。
今月はクニヒサ、絹糸の精練、染色、糊付け・・・をしながら半巾帯を制作しておりました。
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『色硝子』のシリーズは、今までにも何点か制作しています。
その都度タテ糸の配色から・・・もちろんヨコ糸も色味を変えて、同じモノはありません。
だけどなんとなく。似た印象(笑)。
今回はタテの黄色が春っぽいです。

iwasakiでは、半巾帯の場合は大抵・・・。
八寸帯地を制作してから残った糸で作るコトが多いのですが。
今回は逆で。
これを制作してからクニヒサ、この感じをとても気に入って。(完全に自画自賛・笑)
使い切ってしまった黄色の糸も、また染めて。
今はこの半巾に似た感じの八寸帯地を制作中です。
そうすると、また半端に余る糸が出来たりするので・・・。いつかの半巾帯になります。

こんなふうに。
ぐるぐるぐると廻って回って。
「なんとなくいつも似た印象」を、作り続けるコトが出来たら!何よりも嬉しいです。

私(エツコ)のほうも。
ナカナカ捗らないっ!(涙)とボヤキながら。ショールsunriseと、万筋の紬着尺制作と。
ちょっとずつは進んでいたようで。(笑)
立春までには次の仕事に移れそう。。。




# by senshoku-iwasaki | 2018-01-31 21:09 | 着尺・帯
全然違う銀河絹の山形斜文、半巾帯と角帯と。
クニヒサが年末から年始にかけて取り掛かっていたのは、銀河絹の山形斜文。
菱の大小でも見え方の変わる、スタンダードで飽きのこない山形斜文のシリーズ。
今回は、対照的な二種を。

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たくさんの色が入ったこの半巾帯、イメージは裂き織り。
一見三枚目。「垢抜けなくて田舎臭い」がテーマです。なんだけれど。
織物の奥深いところは・・・こういったモノこそ、恐ろしく化けるところでしょうか・・・。
合わせる着物によって織物力が溢れ出す、摩訶不思議なものでして。
これを知ってしまったら、もう抜け出せませんで(笑)。
ただ、どうも・・・。この手に現る神様には、出会える人と出会えない人があるようで。
要は好き嫌いがハッキリと分かれるモノなのかもしれません。。。
もちろん、iwasakiは大好きな手なのですが。
半巾帯自体が八寸帯地の残糸を中心に制作しているということもあり、今のところ年間に20本ほど
の少量生産の中のレア(!?)な一品でもあります。
こういった手は、同じものが作れないので・・・。
展覧会などでお気に入りに出会ったら、捕獲(!?)をおススメいたします(笑)。
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そして・・・。同じ組成とは思えない(!?)シャープでストイックで二枚目な山形斜文。
こちらは銀座にお店があります、『銀座 庵』(ぎんざいおり)さんのオリジナル角帯です。
昨年からiwasakiの帯地などを一部取り扱っていただいております。
庵さんで扱うiwasaki製のモノは、庵さん別注のもので指定のカラーで、規格も一部変えています。

かっちょいいハンサムボーイも、ブサかわい子ちゃんも。
どちらも実は同じで。
どちらの魅力も最大限に引き出せるように・・・。
スタンダードな組成だけに、織物力、素材力を信じて取り組んでいきたいと思っております。




# by senshoku-iwasaki | 2018-01-29 21:53 | 着尺・帯
南部の国から。
春から暮らす蔵前の自宅部分の床に・・・。
南部町のヒノキで、親子共々ホームシックを予防(!?)しようというコトとなりまして。
南部町森林組合にお願いしていた、フローリング材。
クニヒサがトラックを借りて、息子の高校入試で上京するタイミングで蔵前に運ぶと。
でも、普段乗りなれない車種だし、日曜に運び入れて月曜に試験の終わった息子を乗せて帰ると。
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「ほぅほぅ。そりゃイイ!いやぁ。おとーさん、がーさすです。
息子がトラックの助手席なんて。まるで『北の国から』だねぇ・・・。おとーさん、古尾谷雅人ね。
あっ!泥の付いた2万円用意しなくてイイ?」
なーんて、まるで他人事のように勝手に盛り上がっていた・・・先週の私(エツコ)でしたが。

そんな風だから罰が当たりまして(笑)。
都内での雪の予報に、結局クニヒサは日曜のうちにフローリング材を運んで帰り。大正解。
月曜は、雪の中・・・息子と一緒に私がついて行くことになりまして(涙)。
「ここは富良野じゃないよねぇ・・・。まるで吹雪じゃん!」私。
「かぁちゃん、ここは『明大前』です。なんか東京っぽいってみんなに言われた(笑)。」息子。
そしてあの雪。結局月曜日中に南部町に戻ることも出来ず・・・。
翌日もダイヤが乱れていて・・・ゆっくりと、東海道本線でまるで小旅行(笑)。
考えてみたら、こんなに長時間息子と二人きりは初めて。
『北の国から』と違ったのは・・・。
息子は一人で音楽を聴くわけでもなく、最近あんまり聞いたことも無かった息子自身の話をポツリポツリ。
へぇ~。あぁそうなんだ~。わかるわかる・・・。頼りない保護者は相槌ばかり。
意外にも。
でも当たり前だけど。
いつの間にか息子は「ちゃんとした」思想を持っていて。もう、頼りない子どもではなくなっていて。
私が付き添う必要もなかったかもだけど。
まるでロードムービーを観ているような、不思議で可笑しくてチョット淋しい特別な一日で。
子どものことで、親として関われることもあと僅か。。。
「卒業」は、私のほうだったか・・・。









# by senshoku-iwasaki | 2018-01-25 22:16 | 岩崎のある日
小正月に集落のお神楽の後で・・・横浜・濱うさぎの『獅子舞最中』。
先日の日曜日。
今年も工房のある集落では、南部町でもすっかり少なくなったお神楽がありまして。
朝から・・・掃除をして、軽食にもなりそうなおつまみ作りに大忙しだった私(エツコ)。
お神楽もどんと焼きも済んで、ようやく日常に戻りまして・・・。
となると、やっぱりお茶の時間(笑)。
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ママ友に頂いた、濱うさぎの『獅子舞最中』は手作り最中。
リアルでカワイイ・・・ぱりっぱりで香ばしい獅子頭の種に、同封の特製粒あんを挟んで。
手作り最中は直ぐだと香ばしく、少し置くとしっとりと馴染んで。
甘さも固さも丁度いい粒あんが口いっぱいに広がります・・・。

Mさんとは、子どもの乳児検診以来・・15年のおつきあい。
涙もろいMさんは、保育園時代の話をしても小学校のときの話になってもウルウル・・・。
温かいMさんの、ママとしてのお人柄もあって・・・まぁ、男の子も女の子も。
いっつもMさんのお宅に集まって遊んで。ウチの子どもたちもどれだけお邪魔したかわからないほど。
自分の子と同じようによその子も可愛がってくれるMさん。
中学の合唱発表会でも「みんな大きくなって、こんな難しい歌を・・・」と涙ぽろぽろ。
こんな素敵なママ友に出会えて、私も子供たちも本当に幸せだとつくづく。
この地を一時離れるのが・・・またまたつらくなってしまう私・・・。
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年が明けてから・・・公民館で夜な夜な練習を経まして。
クニヒサ、今年も「酸欠になるぅ~(涙)。」と篠笛を持って。
「普段から練習しない私がいけないのですけどね、ちっとも上手くもならないし。。。」
このお神楽保存会、現在18名の会員で。
「法被と、篠笛をお返ししようと思っていたのだけど・・・。『イイじゃん、毎年そのときに
来りゃイイんだからさ~』って、皆さん言ってくれて。また来年も参加させてもらうことに・・。」
クニヒサ、ぽりぽり頭を掻きながら・・・。

温かい集落の皆さんのお蔭で。
蔵前に工房が移っても、南部町のこの家とは繋がっていられそうです。

今年もしっかり獅子に舞っていただいて、お囃子も唄も。豪華新旧地元メンバーで!
お陰さまで今年も。元気に仕事に励めそうです!!

# by senshoku-iwasaki | 2018-01-16 22:14 | 最中
キラキラの、精練済みの絹糸。
クニヒサが元旦に準備していたのは、この絹糸を精練するための灰汁でした。
蚕が放った絹糸は、大体25%ほどのセリシンと呼ばれるたんぱく質で覆われていまして。
そのままでは硬いので、石鹸や灰汁などのアルカリで練って使うのですが。。。
iwasakiでは作る織物によって、練り具合を変えておりまして。
夏用ならセリシンは残して、そうでなければ柔らかく・・・。でも、練り具合って難しいのです。
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着尺用の生糸など・・・たくさん頼むときは、プロに精練までお願いすることも。
その場合は酵素練りが一般的ですが。こうやって少しずつ練るときは、灰汁で。
灰汁も、使う灰によってアルカリ度が違うので・・・藁灰、樫などの堅い木の灰、雑木灰・・と。
iwasakiの場合は、その都度手に入ったもので臨機応変に。

今回は、郡上に暮らす友人が以前送ってくれた桜の灰で。
この灰には思い入れもありまして。ある日、友人のご近所で・・桜の樹がかなり多く伐採されて。
「ホカすって言うから、なんかもったいなくて・・貰って灰にしたんやて。けど、結構大変やったわ。」
と、20㎏ほど送ってくれたもので。20㎏の灰といったら、そりゃ大変な量の桜かと。
なので大切に、ケチケチと(笑)使っていたのですけれど・・とうとう残り僅かとなってしまいました。
木灰の灰汁だと、どうしても灰汁の茶っぽい色がつくので、濃い色を染める糸に向きます。

この糸は、森くみ子さんに藍で染めて頂くものです。
今季の藍の仕込みは、昨年よりも遅く1月下旬から・・・と聞きまして、お願いする絹糸を振り分けて。
森さんに今までに染めて頂いた藍の糸も、1,2年寝かして色が落ち着いてきましたので・・・。
これから少しずつモノにしたいと思っています。

織物になるまでに・・・。
精練をして目方は減るけど、物語や思いは増えまして。
さまざまな人や、植物のキモチも乗せて・・・更に、森さんの藍まで纏って!私たちの元に戻ってくる
のを楽しみにしています。




# by senshoku-iwasaki | 2018-01-12 21:43 | 素材
主張する一越しと、主張しない一越しと。
手織りだからこその、手織りでしか出来ないコトがもし、あるとしたら・・・。
しかも堅牢で、しなやかで、さりげなく、永く愛しむことが出来て。
有難い肩書きなんか何も無くて。
そんな織物をつくりたくて、25年が過ぎ去って・・・。
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昨年から取り掛かっている、ショールのsunriseシリーズは一越一越。
10丁ほど杼(シャトル)を使って。今現在の色、ひとつ先の色、そして過ぎていった時間の色。
今この時、この瞬間を閉じ込めている気分なのですが・・・。
時間のかかるiwasakiの織物の中でも・・・特に時間がかかりまして。
効率の悪さでいったら一番かもかも!?ですが、あふれ出てくるような織物力がたまらなく魅力でして。
ものすごーく時間のかかる一筆書きをしている気分(笑)。
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今並行して取り掛かっている、万筋の紬着尺も。
一見はゼッタイ気づいてもらえないのは覚悟して(笑)。
二越、一越、一越・・と杼は4丁。
似ているけれど違う色、少しトーンの変わる色、まわたもミックスして私(エツコ)が手のひらで
つむぎ出した糸。植物の地味な色。。。
糸の強弱、色の強弱。ぱっと見ではワカラナイ、じっと見とじっくり使いで感じ取れる織物力を。

一瞬でわかるsunriseのような一越も、ぱっと見では全然わからないこの紬のような一越も。
どちらもiwasakiにとっては重要な一越で。
主張しないを主張する、チョット回りくどくて面倒くさい(!?)でも、それがどこまでも織物らしい、
そんな織物たちで今年は始まっております。


# by senshoku-iwasaki | 2018-01-08 22:42 | 纏う布・暮らしの布
お正月。
元旦に初仕事だったiwasakiでしたが、早速昨日初休み(!?)をしまして。
千葉と蔵前の実家を、梯子しての新年のご挨拶。
Uターンラッシュにかからないように、早朝からの出発で。

子ども等は車中、千葉まで爆睡。千葉のお婆ちゃんにお年玉を貰って、ご馳走食べて。
お腹いっぱいになって東京まで爆睡。

蔵前のお婆ちゃんに会う前に、お向かいの第六天榊神社で初詣。
この春からご近所になる神様なので、ちゃんとご挨拶せねば!
ついでに息子の高校合格と、娘の転校がお友達関係諸々・・上手くいきますようにとか、
何といってもiwasakiの仕事と腕が上がると有難いなぁ・・・引っ越しもなるべく時短で!
とかとか。欲張りな願望だらけの私(エツコ)でしたが。
中に入れて頂いて、宮司さまにシャラシャラとお祓いして頂いた瞬間に真っ白に(笑)。
なんでか私と娘が同じ現象となり(トホホ・・)何も願えませんでしたが(涙)。
クニヒサと息子はちゃんとお願いできたようで。
欲張りはダメということで(笑)、良い年になりそうです。。。

蔵前の住まいのリフォーム工事も進んでいて。
次の季節が着々と近づいてきているのを感じました。

そして子ども等は。
蔵前のお婆ちゃんにもお年玉を頂いて、またまたご馳走をいっぱい食べて。
当然・・・。帰りの車中も爆睡。
食べて寝て。お正月らしい一日。
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# by senshoku-iwasaki | 2018-01-03 20:27 | 岩崎のある日
2018年、明けましておめでとうございます。
今年も元旦の、日の出前からクニヒサは・・・集落の男衆で、恒例の新年互礼会。
お陰様でこんなに燦々と降り注ぐ、新しい年の太陽の光を浴びました。
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何かイイことありそう!(iwasakiはそればっかり・笑)
この大好きな南部町の工房で迎えられる新年も、来年からしばらくお預けとなります。。。
4月から東京蔵前に、制作と暮らしの場を移すこととなりまして。
結成26年目からの、新しいスタートの年となりました。
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でもできるだけ。
何も変わらず、相も変わらないiwasakiでいたいと思っております。
太陽は昨日と同じだけど、今日は初。
昨日もギリギリまで、だけどボチボチと仕事をしていまして。
朝からまったりと。テレビをつけて家族でおせちをつまんで。
他に何かすることもなく、結局なんだか手持無沙汰となりまして・・・。
またまた今年も。
仕事は昨日の続きだけれど、二人して初仕事。

織物以外に出来るコトも無いiwasaki。
今年もバカに撚りをかけて・・・(生産性は低いのですが・汗)良い仕事をしたいと思っております。
本年もどうぞよろしくお願いします。


# by senshoku-iwasaki | 2018-01-01 18:02 | 岩崎のある日
今年も・・ゆく年くる年で・・展覧会です。
年の瀬も迫った明日28日より・・・。
今年も静岡カントリー浜岡コース&ホテル・カルチャーフロアにて『染織iwasaki展』始まります。

今回は、最新作のこの『平織と綾織のショール』や、シルクバージョンの『模紗のマフラー・ロザ』
など・・・。春を先取りの細番手の絹糸を使ったショールのほかに、勿論ウールのマフラー、ショール
薄手、厚手、とっても厚手(!?)と。纏う布を中心に出品しております。
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こちらの会場での展覧会は、なんと12年目。
毎年での展覧会は、おそらく今回が最後になります。。。

iwasakiの20代は、ナカナカ厳しい時代でした。
織物だけでは食べていけず、二人アルバイトをしながらの制作でしたが。30代は織物だけで!
と、一大奮起して29歳のときに南部町に移住をしてきまして・・・早20年。
強く願うと、夢は叶うものなのかもしれません。。。
南部町に移ってから・・・どれだけの方々に支えられたかしれません。
カルチャーフロアの企画をされている、小林さんとの出会いも。
まだ我が家の子供たちが3歳と1歳だったから、保育所に預けている間に搬入をして。
第2東名も無かったから、御前崎から大急ぎで帰って。
それから毎年。
こちらの会場でiwasakiも育てていただきました。
今日12回目の搬入をさせて頂いて。
来年の春から・・・蔵前の岩崎の母と、一家で一緒に暮らすこととなりましたので。
東京の高校を受験する息子の話になったりして、つくづく月日の早さを感じました。

カルチャーフロアは、長い催事でして。
今回はひと月チョット・・・2月12日までの開催です。

◆糸と糸の交差 色と色の交差  染織iwasaki展
      2017年12月28日(木)~2018年2月12日(月・祝)
 静岡カントリー浜岡コース&ホテル・カルチャーフロア
      静岡県御前崎市門屋2070-2
      TEL 0537-86-2025





# by senshoku-iwasaki | 2017-12-27 21:36 | 展示会・お知らせ
今年の締めくくりに・・・。
お能を観て(あ、いや・・感じて・笑)きました。
観世流シテ方能楽師の鈴木啓吾は、研究公演として97年から『一乃会』を主宰しておりまして。
毎年公演しており、今年は『融』でした。
鈴木啓吾は、私(エツコ)の6歳上の次兄です。
学生の頃から能に魅せられて、そのままお能の世界へ旅立ち30余年・・・。
お能はさっぱりワカラナイ(涙)残念な私ですが、そんな私でも凄味を感じる舞台でした。
兄も私も。18、9の頃に好きになってしまったモノに取りつかれてしまった半生。。。
無知な私にとってお能は、格式と形式と決まり事と、とても窮屈な世界に思っていたのですが。
古文を、演じ手の読み解きと見解で・・厳しい制約の中での自由がある奥深さなのかも!?
だとすると、織物とも通じるなぁ。。。なんて思いながら。
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制約の中での自由といえば。
3月に国立能楽堂で、兄が特別公演いたします『復曲能・鈴木三郎重家』。

全国の鈴木姓のルーツとされる紀州藤白の鈴木本家は、昭和17年に第122代といわれる鈴木氏が
亡くなられてから途絶えまして。
その鈴木氏が住んでいた鈴木屋敷はその後、藤白神社が管理をしてきましたが。大規模な修復が
必要となり、藤白神社・海南市を挙げて復元プロジェクトに取り組んでいるそうです。
また、鈴木屋敷の存在とその現状を広く知ってもらえるよう平成10年から「全国鈴木サミット」と
称した開催して・・・支援の輪を広げることに尽力されていることを知って兄は。。。
能楽に携わる「鈴木」として何か出来ることはないか・・。の思いから藤白鈴木氏出身の、
鈴木三郎重家、亀井六郎重清兄弟の事績を扱った古曲『語鈴木』を、『鈴木三郎重家』として
復曲。全国200万人の鈴木さんに、また一人でも多くの方々に興味関心を持っていただいて、ご支援
を仰ぐ「勧進能」として上演をすることになったそうです。

この『鈴木三郎重家』の元となる能『語鈴木』は、室町時代後期に作られて江戸時代まで上演記録
が残っているものの、現在は廃曲となっているそうで。
時代の落ち葉に隠れてしまった演目のひとつ。
屋島の合戦、壇ノ浦の合戦で活躍しながらも『平家物語』に語られることがなかったために、
ほとんど知られていない鈴木三郎重家と亀井六郎重清の兄弟。
もちろん(!?)私も全く知りませんでした~(笑)。

普段見聞きしているものや、生活する現実からフワッと・・・別の世界に。
鈴木啓吾が出演・節付・演出いたします『鈴木三郎重家』。皆様に興味関心を持っていただけたら
元鈴木姓を名乗っていた私も嬉しいです。

◆第19回一乃会特別公演 『復曲能 鈴木三郎重家』
   平成30年3月29日(木) 午後6時半開演
   千駄ヶ谷・国立能楽堂

お問い合わせ・チケットの申し込みは一乃会・鈴木啓吾まで。


# by senshoku-iwasaki | 2017-12-25 22:15 | いわさきのつながり
うり坊の仕業。
我が家の裏庭、山葵とクレソンの水路の上・・・。
ある朝、5メートルほどに渡ってゴゴゴゴゴーっと一直線に穴が!
え!?誰?すっごい力持ちみたいだから、イノシシならかなりの大物かと思いきや。。。

荷物を届けてくれた郵便局のお兄さん。
「岩崎さん家の裏に、うり坊がいますね。3日前に配達に来たときにもピョコピョコと・・・。
コロコロしていて、すっごく可愛いかったですよ。」
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そして昨日の朝、対面しました(笑)。
知らずに裏庭にやって来た私(エツコ)に、びっくりして逃げつつも。
しばらくきょとんとこちらを眺めて。

この土手は、いつも湿っていて。少しずつ水が染み出る、蕗と沢蟹とミミズがいっぱいの土手。
この上には・・・3年前の大雪のときに、バキバキと枝が折れてイワサキ家をビビらせた(!?)
大きな大きな樫の樹がありまして。今年はどんぐりがいっぱい落ちてきてます。
おぉぉ。考えてみたら、イノシシの好物だらけだった!

このところの週末は、地元の猟友会の人の車がよく上がって来るので。
もしかしたらお母さんとはぐれちゃったのかも!?

このうり坊、たぶんサイズ的にはパンダの香香と同じくらいかと・・・。
・・・なわりに。凄い鼻のチカラ。まるで小さなショベルカーです。

裏の土手は、この家を手に入れる前の10数年空き家だった時代に。
本来の壁の部分からかなり家側に、落ち葉が降り積もって・・土砂が迫っていたもので・・・。
毎年冬に少しずつ溜まった土砂を払っている部分なのですが。
うり坊ちゃんが「ココが壁との境だよ~。」とほじってくれたので(笑)。
ついでにその怪力で、掻き出してくれたらイイんだけどなぁ。。。
そしたらイワサキ家の子になってくれても・・・。それはムリか。



# by senshoku-iwasaki | 2017-12-21 20:56 | 工房周辺
せっせせっせと・・・織りためて。
染織こうげい・浜松店さんでは、来年6月に展示会が決まっておりまして。
浜松のこうげいさんのお客様は、iwasakiの『いろんな』を楽しみにしてくださっているので。
機の合間を縫って・・・半巾帯も少しずつ。
左の半巾のような、三つ崩しのように見える八寸帯地に取り掛かっているクニヒサ。
半巾もあじろのような、三つ崩しのような。。。
一越ずつ杼(シャトル)を変えることで生まれるタテヨコです。
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iwasaki、今年は結成25周年の節目の年でした。
クニヒサも私(エツコ)も。
何が好きって、一見どーってコトない、何の変哲もない、手織りの縞格子が好きなのです。
織物だから。
経糸と緯糸がしっかり感じられる、しっかり噛み合っている(!?)感じが好きなのです。
結成当初から、作家モノっぽい(!?)作風がありませんで(笑)。
人からよく『分かりにくい』って言われました(笑)。
ひと昔前の産地の織物のような、スタンダードでストレートで健康的な織物を目指して・・・。

現在はiwasaki夫婦が愛して止まないような、何の変哲もないのに、しっかりと仕事がしてある
手織物が絶滅危惧種だと思っておりまして・・・。
実はこれら、一見どーってないようで、意外と時間と手間のかかる種類のモノでして。
ならばあらためて。
昔から『愛される定番』の、あじろのような三つ崩しであったり、山形斜文であったり、
万筋、千筋、豆格子、微塵格子、sunriseのようなグラデーションも!・・・を、
iwasakiならではの糸使いとカラーリングで。

ただ、定番となると。
色違いだったり、質感違いだったり、・・・。ある程度数が無いと伝わりにくいものなので。
ひたすらに。
クニヒサも私も。せっせせっせと織りためております。。。








# by senshoku-iwasaki | 2017-12-19 21:16 | 着尺・帯
久々に、大判のsunriseショールに掛かることになりまして・・・。
中途半端に残った糸を中心に(笑)、私(エツコ)が工房中を総チェック。
今年もよくがんばりました。(誰も言ってくれないので、自分で自分に言い聞かせて・笑)
この大管には、着尺のヨコ糸の紡ぎ糸の残りを巻きまして。
九寸帯地や、ショールに使ったチョイ太めの生糸は、木枠にあげて。
小管にはたくさんの色を。杼(シャトル)は10丁以上・・・。
なんせsunriseは、一越一越。色と、ツヤと、太さの違いからの凹凸と。
二つと同じが作れない、また、イロイロ作っていないと生まれない、手織りならではのsunriseなのです。
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刻一刻と変わる、日の出の頃の空気のように。
この景色は私しか知らない、私にしか織れない景色だと・・・思いながらのsunriseなのですが。
とにかく織り進まない(涙)。一日かかって1メートル織れないシリーズでもあるので。
「んがぁ~っ!!」と、私が壊れないように(!?)いや、万全に両方楽しく織り進められるように、
クニヒサ、平行して私の大好物(!?)のまわたつむぎも含めた、万筋の紬も別の機に準備中。
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洗濯物を取り込んで、空を仰ぐと。
まるで真綿の紡ぎ糸のような、飛行機雲が。

お空の上でね、カミナリさまの奥さんが雲の真綿を紡いでね、パンツの生地をトントントンって織ってる
のかもしれないね~。なーんて子供たちと雲を眺めていた頃が急に懐かしくなっちゃって。
昨夜、「流星群、まだいっぱい見えるよ。」の息子の声に、娘も外へ・・・。
「ホント、すっごい見える!」クニヒサ。
風呂上がりに湯冷めしないように、いっぱい着込んでブランケット被って私も参戦しようとしたところ・・
みんな家に入ってきて。
ひとり夜空のこの辺りを見上げて。星はホントに降ってきて。一緒に見たかったなぁ。。。
でも今は。風邪だけはひきたくない(笑)。




# by senshoku-iwasaki | 2017-12-15 21:26 | 工程
雅趣kujiraさんでのストール展、お陰様で終了いたしました。
『秋・優しく包むニットとストール展』、先週末に終了いたしまして。
お運びいただきました皆さま、雅趣kujiraさん、本当にありがとうございました。
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この秋は何かと慌ただしく。。。息子の学校のことやら、蔵前の家のことやら、仕事のことやらで
毎週末のように上京せねばならなかったりして。
今回は会期中にkujiraさんにお伺いすることが出来なかったことが残念でした。

今年は写真の『模紗のマフラー・ロザ』のシリーズは、主にナチュラルカラーで制作しました。
ウールにキラキラと。タテ糸とヨコに散らしたシルクが、ちらほら舞ってきた粉雪のようです。
これを織っていた・・・まだ残暑の頃でしたが、このマフラーが欲しい季節には少し余裕が出来て
いるかもかも!?温泉にでも浸かっているかも!?なんて期待していたものの・・・。
やっぱり今年も大晦日まで・・・。とても終わりそうにない、いつものiwasaki(涙)。
入浴剤だけが寂しく充実してゆく・・我が家のお風呂場。



# by senshoku-iwasaki | 2017-12-11 20:44 | 展示会・お知らせ
紅葉眺めながらの・・鉢の木・阿佐ヶ谷本店の最中。
今年は町内の紅葉が美しく。
我が家の同檀つつじもモミジも、燃えるようなグラデーションで。
おぉぉ。まるで京都!?
晴れていれば、工房は日向の縁側が暖かく、ちょうど3時くらいのお茶の時間までベストポジション。
お茶の時間といえば。うふふ♡
珍しい、山形の栗ぎっしりの栗蒸し羊羹とか、芋羊羹とか。
そして東京の鉢の木の、こちらの最中とか、これまた栗蒸し羊羹とか。
ありがたい頂きモノの美味しいお菓子たちが充実しておりまして。
火鉢で沸いた鉄瓶で淹れる、お茶にも力が入る私(エツコ)。
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こちら『鉢の木』さんの最中は、意外なくらい皮(種)が厚く香ばしく。。。
餅をしっかりと感じつつ、大納言小豆の粒あんはさっくりと軽めなのです。
そう、どちらかというと種を楽しむ最中!あぁ~幸せ。あぁ~美味し。

こちらを送ってくださった、「布きれやました」の山下さん。今は子育てに大奮闘しながらの制作で。
先日お嬢さんの3歳のお参りには、ここの工房にいたときに山下さんが織った着物をお母さまが着て、
山下さんは卒業制作で織った帯を締めて、お嬢さんも着物を着て・・・と。嬉しいお便りの封には、
山下さんがこの工房にいた10年前に当時3歳のウチの娘が描いたという、顔の絵のシールが。
懐かしくてウルウルしてしまいそう。
瞬く間に月日は過ぎて。
今はそんな頃のことすらも、物凄く前のコトのような気になっていたけれど。
赤ちゃんから1歳。怪獣のような2歳から、3歳で劇的に人間になって、おしゃべりも面白くなって。
我が家の場合は、小4くらいで同じレベルになって(笑)。中3中1になった現在では、まるで私に
お婆ちゃんのような対応(!?)で、噛んで含んだ説明をするように(涙)。
山下さんはウチとはまた全然違う、親子関係になっていくんだろうなぁ・・・楽しみだなぁ。。。
そういえば。
10年前の青葉の頃この工房にやって来た山下さんは、紅葉の頃に東京に戻ったんだっけ。
楽しかったなぁ。。。

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工房入り口脇の電柱に絡まる蔦も、紅葉中。

# by senshoku-iwasaki | 2017-12-06 21:18 | 最中
染織こうげい・浜松店さんに行ってきました。

今年春に展覧会をさせて頂きました、染織こうげい・浜松店さん。
来年も6月に作品展のお話しをくださいまして、先日お伺いさせていただきました。

お客様のご注文や、お問い合わせの打合せや、来年に向けて取り組み始めた新しいシリーズについて
のお話しをさせて頂いたり。
今週月曜日まで開催されていた、「染織こうげい展」をぜひ拝見させて頂きたかったのと。

こうげいさんで取り扱う品々は、私たちが学生の頃から第一線で活躍されている大先輩の先生方の
作品でして・・・。
やっぱり。
大変刺激になりました。
最近老眼が進んでよく見えなーいとか、首筋が張ってキモチ悪ーいとか(笑)。
失敗ばかりでヘタレっぱなしの私(エツコ)でしたが。先輩たちに喝を入れられた気分になりました。

先輩方の力作、それもあのボリュームで目にする機会は滅多に無いと思います。。。
48歳でも。手織りの業界ではまだまだ若手。頑張らなくてはっ!

こうげいさんで、また嬉しいお客様のお話しをたくさん伺いました。
お陰様でエネルギーを充填出来ました。
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春の展覧会でTさまがお選びくださった『patch up』シリーズは、iwasaki初の絵羽のシリーズ。
細い縞に細い段。青木間道をモチーフにしたときの組織が。ツギハギのように柔らかな大きな色の段
が入ります。
この『遊山噺』には私の妄想話がありまして・・・。
時は江戸後期。お江戸長屋暮らしの達つぁんは、両隣の夫婦喧嘩だったり子どもの泣き声だったり
うるせぇ日常に嫌気がさしまして、ある日東海道の旅に出ます。途中の山里の静かで色鮮やかな景色
にトキメキながらも実は。小田原辺りでとっとと引き返してしまいます。
落ち着かねぇけど、この長屋が一番落ち着く(笑)と痛感しながら、長屋の衆に旅の話を聞かせる
達つぁんの幸せの物語。
Tさま、とてもお似合いでホントに嬉しいですっ!
『patch up』シリーズ、こうげいさんにもう一種制作しました。そちらは『お伽噺』。
遊山噺は和の物語でしたが、お伽噺のほうは洋の物語(といっても私の妄想・笑)。
カエルの王子が、人間のプリンセスに本気で恋をしまして。素敵な魔法にかけられて・・・。
こちらもハッピーエンドの物語です。
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そして・・・。秋向けカラーで制作した、小弁慶シリーズの半襟と帯揚げを早速お召しくださった
別のTさま。こちらのTさまは、お若い方なのですがざざんざ織りがお好きな方で。流石は浜松!
もちろん、私たちも大好きです!
今年iwasakiで取り掛かった、初の超太織り規格の三つ崩しをご覧になって。それは平織りでも
1キロの重さのあるものなのですが、それを綾織りで出来ませんか?と。
Tさま、長身でもあるので・・・出来ますが1・5キロくらいになっちゃうかもしれませんが・・。
とお話しすると。「重いのは大丈夫です!」と。
お話しをお伺いしているだけでも・・ワクワクするくらい!かなりマニアックな織物好きのTさま
という方が伝わってきまして。Tさまの着尺を制作させていただけることが、とても嬉しいです!

来年に向けて。
嬉しくて楽しい目標がいっぱい出来ました。今年もいよいよあと30日(涙)。
まだまだ終わらない、終われない、いや追われっぱなし(笑)・・・。
iwasaki夫婦、全力で(でもノロいのだけど・笑)走りぬきますっ!!



# by senshoku-iwasaki | 2017-12-01 23:23 | 着尺・帯
来春に向けての新シリーズは。
一見どーってコト無い、ありふれているようで実はありふれてはいない・・・。
iwasakiはいつもこんな感じですけれど(笑)、今回は特別。iwasaki夫婦の大好きな自家織物の凝縮版。
チョット懐かしくって愛おしい・・・紬のシリーズです。
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キャンディだったら、カンロ飴?純露?はたまたライオネスコーヒーキャンディ?バターボールかも?
先日郡上の湯のし屋さんが送ってくださった、懐かしい『肉桂玉』をクニヒサと口に含みながら・・・。
先月織らせていただいたSさまの紬のような、シンプルでダイレクトでストレートな、手織りらしい紬
って、そういえば近頃あまり目にする機会が無いなぁ。。。と。
流行っていないといえば、そうなのかも!?な話なのですが(笑)。

iwasakiでも生糸と玉糸の、キラキラとした綾織りの無地着尺のご依頼をよく頂いておりまして。
そういった織物は、手織り着尺でも献上品だったという過去を持つ種のモノですから別格といえば別格。
タテ糸の本数も、ヨコ糸の越し数も多いので、織り進みも悪く・・また綺麗なモノだけに織っていても
細心の注意を払いながらなので、かなり体力を消耗しまして。
私(エツコ)は、立て続けに3反以上はムリ!(笑)。全く別の織物を間に入れないと!!となります。

それでという訳ではないのですが。
今回の豆格子は、その対極にあるのかもしれません。
お殿様に献上するものではなく、愛する家族の為か、もしくは売って現金化して家族の生活費とした
ような・・・。私たちが、手織物の何に惹かれたかって言いますと、まさにこっち側でして・・・。
だって同じように見えて全く同じなんてあり得ない、まるで即興のジャズのように。
どこかの山里で。農閑期にお母さんや、お婆ちゃんが引いたり、紡いだ糸を織った反物のイメージで。

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このシリーズ、決め手になるのは原始的だけどスバラシイ道具であると、私は信じてる・・・
『久米島式まわたつむぎ台』を使って、私が手のひらだけで紡ぐこのマーブルなまわた糸。
学生の頃からこの、まわたつむぎに魅せられまして。ただ、これを活かしきる織物がナカナカ出来ない。
このパワフルな糸のチカラを、効果的に使うコトで健やかでiwasakiらしい、自家織物にしたくて。
結成から25年。ずっと悩みながら紡ぎながら。その都度ショールに入れたり、コート地に入れたり。
Sさまの千筋の紬に散らしたときに、この使い方が一番だと何故かやっと確信出来まして。。。

織物は奥行きのあるものでして。
色だけでも、糸の太さだけでもなくて。
デザインや配色の向こうにある、曖昧で不確かでモヤモヤとした中に、小さな神様が見え隠れします。
とっても小さな神様なので、声もちっちゃいから耳を澄まして。
小さな神様のちっちゃな「ココじゃ!」を素早くキャッチして(笑)、織り込みます。

不思議なもので。
献上系の織物にやって来る神様と、自家織物系にやって来る神様は大きさは同じくらい小さいのですが。
たぶん、違います(笑)。




# by senshoku-iwasaki | 2017-11-27 21:46 | 着尺・帯
庭の蜜柑。
現在の我が家を手に入れたのは、14年前で。
この蜜柑の樹は、その時から既にあったものですが・・・。
こんなに色づくまで木に生っている姿を目にしたのは、初めてです。。。

今年は奇跡的にサルが出ないのです。
いつもなら、蜜柑が色づきはじめる頃には柿もどんぐりも無くなって。
酸っぱいのは好きじゃないなサルも、仕方なく(!?)そのくせ容赦なく食い荒らすので・・・。
汚くなるから、青いうちから採ってしまうのですが。

中部横断道の工事のせいなのか、地元の猟友会の方々のお蔭なのか・・・。
いづれにしてもサルが出ないというコトが、こんなにも秋の景色を豊かにしてくれるとはっ!
ご近所の柿も、我が家の蜜柑も。
太陽のような元気なオレンジ色に、心が弾みます。
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我が家のサル・・・じゃなかった(笑)娘は、小さい頃から酸っぱいのが大好きで。
ホンモノのサルも食べない、青いうちから搾って飲んだり、そのまま食べたり。
今年はカボスがほとんど生らなかったので、夏場の彼女の大好物のところてんは、青蜜柑汁入り。
胃がムカムカするような酸味も、彼女は全く平気のようで・・・。

ここまで色づくと。
娘に言わせると、十分熟した美味しい蜜柑のようですが。
我が家の胃袋ではまだまだ、彼女以外はひとつでおなかいっぱい(!?)の酸味(笑)。
娘は嬉しそうに、皮をむく前の蜜柑をモミモミしながら・・・。
「一応ね、平日は一日3つまでって決めてるの。でも休日は、倍はいっちゃうかなぁ~。
毎日少しずつ味が濃くなるの。年末くらいまで食べられるかなぁ?サル来ちゃうかなぁ?」

サルもだけど。
そろそろヒヨドリたちも狙っていまして。娘にはライバルがまた増えそう。




# by senshoku-iwasaki | 2017-11-21 21:08 | 岩崎のある日
春向けのショールに掛かりました。
Sさまの千筋の着尺を織ってから、
iwasakiの中で千筋のようなシンプルな縞に(もともと大好きだっただけに)、火が付きまして(笑)。

今シーズン一の冷え込みなのに、石油ストーブつけて織っているのは・・・春向けのショール。
平織りの中に綾織りが入って、筋が段で消されます。
今日織り始めたこれは、ヨコ糸に太めの玉糸を平織りに入れましたが。
昨日まで織っていたのは、細い生糸を中心に透けるようなものでしたが。織っていても寒くって(笑)。
今日は少しだけ地厚で、色も濃い目に・・・。
この手のショールは、織るのに時間が要りまして。1枚2メートルが、一日で織り上らないコトも多々。

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「エツコさん、織りにくいですか?」ブランケットを織りながら・・クニヒサ。
はいはい。予定よりペースが落ちてるのは、わかっているんですけれど。
クニヒサは私のペースを見ながら、次にこの機に掛けるタテ糸を準備するので。
『おっせーなぁ。』というクニヒサの心の声も聞こえてくるのです。。。

この規格は初めてなので。
ヨコ糸使いが、どんな感じがイイのか・・・何が効くのか、悩みながら考えながら。
今回は6枚分のタテ糸なので。自分の中で、ピタピタッとくるのは5枚目以降かもしれません。。。(笑)
何をするにも時間がかかり、ほとほと自分の不器用さにウンザリしながら。

それでも。
こんな感じの着尺もイイなぁ。。。なんて、次のヒントが必ず生まれる新規格だったりするから。
あ~ん(涙)。ほぅほぅ。ふむふむ。なるほどぉ~。独り言連発で。
年明けからの春に向けて。
我が家にも明るい春が来るとイイなぁ。。。(いや、必ずやって来てくださいョ!神様ぁ~!)
なんて、ココロは便乗しながら(笑)、シルク100パーセントの新作に取り組んでおります!


# by senshoku-iwasaki | 2017-11-18 20:07 | 纏う布・暮らしの布
増孝商店・冬場所’17 休場(!?)のお知らせ。
東京蔵前にあります年に数回のiwasakiのshop、増孝商店(ますこうしょうてん)なのですが。
今年も冬は開きたいと思っていたのですが・・・。
どうにも場所が・・・無いっ!。いや、蔵前という場所はあるんだけど、スペースが無い。(笑)

来春から・・・増孝商店上階に拠点を一時移すコトとなりまして。
これからイワサキ一家が暮らす所を、リフォーム工事中なのです。
住まいにする部分は、増孝商店が玩具問屋だった時代の会議室や、更衣室、事務室。。。
そこここに、天国の祖父母や父が感じられ・・・(もちろん、現役時代の若き母も!)
貧乏性の嫁の私(エツコ)には、とても捨てられませんで。
スチール製の書庫に、ロッカーに、デスクと。
設計施工をお願いしている・・・つみき設計施工社の河野ご夫妻は、快く新居に組み込むように
考えてくださって。有難いなぁ。嬉しいなぁ。
となると。
それらの荷物は、改修工事が終わるまで・・・1階の増孝商店に置かれまして。
そうなると。
ムムム・・・。床が見えない(笑)。お店が開けないっ!のです(涙)。

「今年の冬場所はいつですか?」とか・・・何人かのお客様にお声をかけて頂いたりして。
楽しみにしてくださっていらっしゃる、心優しいマニアックな(!?)iwasakiのお客様・・・。
来春以降は、1階奥が工房になり・・・より狭くなりますが、定期的にオープンしたいと思います。

来年の冬は、纏う織物もイロイロ取り揃えて・・・賑やかな場所になるように、今から少しずつ
織りためておきますので!!(あまりに気の長い話で、鬼も呆れますね・笑)
でも自作自演の手織り屋は、本気で今も制作中・・・。
仕事のほうは、来年の今頃も見据えて進めているつもりなのですが。
私事のほうは・・・。
息子は来春どうにか・・東京の高校生になっているのかしら。なれなかったりして(!?)とか。
娘の転校も何事もなく進むといいんだけど、とか。
引っ越しは、なるべく簡単に済ませたいけど無理だろうなぁ・・・とか。
どすこいは体型だけで、母親としては全くどすこいになれない・・・トホホな私。
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先週末、息子の高校見学説明会のために上京しまして、解体工事中の住まい部分を見まして。
おぉぉ。ここがこれから・・・いつも開けっ広げな(笑)、イワサキ家の合宿所のような住まいに。
僅かな床には、南部町産のヒノキのフローリング材を注文しまして。
12月から本格的な工事が始まるそうで。楽しみな年越しです。


# by senshoku-iwasaki | 2017-11-14 21:58 | 増孝商店 KM
楊柳のマフラー・sunny days。
今年もエキストラファインウールとシルクで、柔らかくって暖かいマフラーが出来ました。
sunny daysは、カラフル。
冬将軍とだって戦える(笑)、元気でパワフルなカラーです!
くるくるッと巻いて。
その日の気分で、今日の気分の色をお顔の近くにポイントを持ってきていただけたら・・・と。
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楊柳のストールは、もう20年以上作ってきていますが・・・。
そういえば毎年少しずつ・・・明るくなっているような!?

我が家のソファーでタブレット持って、YouTube眺めながら20年モノのiwasaki初期のブランケット
に包まってる中1娘。
「かぁつんたちの商品でさ、これはイイと思うんだよね。シックで、メンズライクで。」
「そりゃ、どーも。あ、チョット待て、『コレは』ってどーゆー意味よっ!」私。
「こういうシックなのだけにすりゃさ、カッコイイ感じになるんじゃない?」娘。
娘のお気に入りは、ジャコブウールの天然色がベースでタッサーシルクの茶色の天然色がポイントの
かなーり地味なスタンダードタイプでして。

確かに若い頃は私も。
とにかく地味なカラーが好きでした。今もそれは変わらず好きだけど。
それだけじゃ物足りないっ!体力も気力も、どよーんと落ち込む日だってあるんだもの(涙)。
そういう時には、せめて首元だけでもパッと明るくしてみると・・・。あれあれキモチも前向きに。

「年を取ると。もっと欲張りになるんだわね。『カッコイイ』は、その年輪。要はその人。
その人がどう生きているかが、モノでわかるコトもあるだな~。
あーたみたいに大人に憧れて背伸びして、高級文具の定番LAMY2000を持つキモチもわかるけど。
でも、ホントにカッコイイ大人になるとさ、何持っててもカッコイイのよ。」私。
「ふぅ~ん。わかるような気もするけど、よくわからない気もする・・・。」娘。
「わかんなくってイイんじゃない?だってあーた、まだ13歳じゃーん。羨ましいっ!」私。
「・・・中学生も何かと大変なのよ。こう見えて。ストレス解消にさ、東急ハンズ行かない?
ステッドラーのハンズ限定色が欲しいのよ~。」娘。
「あらゴメン。アタシ、ストレス無いのよ。オバサンだから(笑)!」

楊柳のマフラー・sunny days。今年も大判サイズも作りました。
娘の好きな、ヘリングボーンのブランケットよりも平織りだから軽くて。
カッコよく日常に、カラフルを楽しんでくれる、大人の方々へ。。。



# by senshoku-iwasaki | 2017-11-10 21:37 | 纏う布・暮らしの布
山の水源。
2週連続でやって来た台風の後に・・・。
糸染めにコーヒーに、はたまたカメのお水と。大変お世話になっている、工房の山の水が!
ピタリと止まってしまいまして。
日曜日に水源地まで様子を見に・・・連れて行ってもらった(!?)クニヒサ。
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「いやぁ・・。兄さん方が健脚で。ピョイピョイずんずん大股で、登っていくのよ。
それもしゃべりながら、笑いながら。もうこっちは、ついていくのがやっとだからね~。」クニヒサ。

まだ町水道がこの集落に来ていなかった頃、山の岩清水からパイプを通して各家庭に引いて。
「そりゃぁもう!その時に、劇的に便利になったんだよ。」頼りにしているご近所のお母さん。
ここは高台の集落なので、蛇口をひねれば水が出るというのは本当に有難いことかと・・・。
亡くなられたご主人が結婚をしたときに、新妻の為に引いた水でもあります。ご主人は山師で。
お父さん世代がみな、町の工場勤めをはじめても林業に生き、炭を作り、田畑を耕して。

この岩と岩の間から、ポコポコと水が湧いているそうで。
私(エツコ)は、行ったことはありません。。。なんせ山は今かなり荒れていて。倒木で道なき道に。
先達が引いてくれたパイプも老朽化している上に、シカなどの獣が乗って割れてしまったり。

今回は幸い、大したコトではなかったみたいで。
兄さん方に直してもらっている間・・クニヒサは少し足場の良いところで落ち葉や枝のお掃除を。

冬になると。
私はムショーに山が欲しくなります(笑)。
手の入っていない杉を払って、薪になる堅めの雑木を植えたいなぁ。
山ヒルが怖いので、春から秋まではちっともそんな気にならないのだけど。。。

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今年は何だかずっと慌ただしくて。
夏のうちに薪の準備が何一つ出来なかったから。キリギリスになってしまった気分。
薪ストーブは諦めて。
せめてほのかな温かさを求めて・・・。川合さんの囲炉裏テーブルに炭が入りました。

さっそく我が家に届き始めた山の水を、吉田美保子さんから頂いた大きな鉄瓶に。
しゅんしゅんと言い始めたらお茶の時間です(笑)。

クニヒサは健康診断の結果と、今回の山登りでも運動不足を痛感してしまったらしく・・・。
機から織りて綾棒を動かす動作にも、スクワットを加えながら(笑)。
チラッと見たお皿の羊羹に、「今日はお茶だけにしておこうかなぁ・・・?」


# by senshoku-iwasaki | 2017-11-07 22:34 | 岩崎のある日
Sさまの着尺が織り上がりました。
Sさまのご注文の紬は、つむいでいても織っていても本当に楽しくて、楽しくて。
気がつけば。あっという間の数日間でした。

iwasakiは、もともと何てことのない縞や、格子の紬が好きでして。。。
産地の匂いがする、そこに自家織物っぽいhandsを感じるものであれば私たちにとって・・最上級!
今回のSさまのリクエストは、そんなiwasakiにスイッチが入ってしまいましてぇ~。
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Sさまがお持ちになった『こんな感じ』の写真は伊兵衛織りでしたので、2本2本の『万筋』でしたが。
ご希望の紬の質感は、iwasakiのいつものタイプでしたから・・・糸が細い分4本4本の『千筋』に。
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Sさまのおばあ様が、お母さまのお嫁入りに持たせたという真綿を私(エツコ)が手つむぎしまして。
約1センチ度に散らします。
右は本来は糸に紡げない、最後の屑の部分からも無理やり・・糸にしました。ゴツゴツとして、着尺には
向きませんが、おまけの1尺ほどに・・これを入れました。
おばあ様手作りの角まわたを、余すことなく使い切りたかったのです。。。
趣味でパッチワークのように帯を仕立てたりもされるSさまなので、きっと何かにしてくださるのでは?
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タテ糸に入った玉糸も、所々ぽつぽつと表情があります。
これからいつもお世話になっている・・・郡上の湯のし屋さんで湯のしをしてもらって完成です。

Sさまの着尺を制作させて頂いて。
私の、久米島式まわたつむぎ台を使っての手つむぎ糸も、こんな風に散らすとやはり・・・。
よりhandsを感じます。
四六時中どっぷりと、手織りの長い工程の中で仕事をしていると。
落としどころが分からなくなるコトがあります。
手をかければかけるだけ・・織物として良くなるかというと、そうではないコトもあります。
ヨコ糸を、全部私の手つむぎ糸にしても、この着尺のような良さが出ないのです。
その分の付加が無ければ、商品としてコンスタントに作るコトは出来ないし・・・。とか。
私もクニヒサも。
とにかく作り続けたいのです。
なので、これからは。
杉綾織りの着尺とはまた違う、ざっくりとした平織りにマーブルの手つむぎ糸を散らした
『愛される定番』としての紬らしい紬のシリーズも。
今までに作ってきた縞の『小径シリーズ』のほかに格子も含めて・・・。
handsを感じる、iwasakiならではの「何てことない、気負いのない」日常着の新シリーズを。
2018年春までにいくつか・・・。作ろうと。実は胸が躍っているのです。。。



# by senshoku-iwasaki | 2017-11-03 22:24 | 着尺・帯